こんにちは! 東京R不動産です。
今回は、荒川4丁目にある「ご近所菜園」で開催した「まちを元気に! あちこちサロン」について。
その名の通り、私たちは空き家などを使って地域を元気にする方法をみなさんと一緒に考える会を、荒川のあちこちで開催しています。
今回は「不動産のおもしろい使い方」というこのコーナーのテーマの中でも、空き地に注目して、「まちのおもしろい使い方」を考えます。
ご近所菜園とは?
「ご近所菜園」は、地域の防災の取り組みの中で生まれた空き地を使った、誰でも参加できる菜園です。
運営しているのは近くに住む人たち。空き地があることで地域の魅力が下がってしまうのが残念だという思いもあって、約6年前から菜園として活用しています。
1年に30種類くらいの野菜やハーブなどを植えていて、参加者の年齢層もさまざま。週に1回、みんなで作業や収穫をして、お喋りをして、和やかな雰囲気です。代表の高村さんをはじめ、運営メンバーの方々が野菜のことや、作業の仕方など教えてくれるので、初めてでも安心。
作業をしていると、近隣の人がふらりと立ち寄ったり、立ち話をしたり。菜園を中心に人の輪ができ、地域の拠り所のようになっています。
集まれ! 菜園を始めたい人
イベント当日は、自分でも菜園をはじめてみたいという人たちに集まってもらいました。
まず「ご近所菜園」の活動について紹介してもらったら、さっそく農作業のレクチャーへ。玉ねぎの苗を植えたり、その日に採れるものを収穫したり。
後半では、ご近所菜園のような場をつくるヒントになるように、空き家・空き地の活用のことや、まちで起こっている活動のことをみんなで話しました。
たくさん会話をして、気になることを聞きながら作業することで、菜園の活動についてグッとイメージが湧きました。
自分が植えた野菜や植物が育ち、収穫して食べる。それが家の近くにあるってすごくワクワクしますよね。こんな活動が増えたらまちはもっと楽しくなるはず。
建物を生かすだけじゃない、空き家の可能性
荒川区では、その歴史から木造住宅がみっちりと密集している場所が多くあります。そういった場所では、建物を建てるために必要な、法律で決められた条件が揃わないことから、建て替えなどができない場合があり、売却や活用が難しく、空き家や空き地として放置されてしまうことが多々あるのが現状です。
そんな空き家や空き地が、ご近所菜園のように活用されることは、地域にとって良いのはもちろん、所有者にとっても防犯や事故防止に必要な管理の手間が軽くなって、メリットがあります。
ご近所菜園の場合は、野菜を収穫する以外にも地域のみんなが集まって、顔を合わせる場になっていることも良いですよね。
空き家は取り壊した先にも良い活用の仕方があるのだなと思いました。こういう活動も、空き家活用へのヒントになるのではないでしょうか。