2015年12月2日、日中からうっすらと振り続けていた霧雨が止み、冬らしくあっという間に夜の帳が辺りを覆う19時半。
入谷交差点の路地裏にあるイベントスペース「SOOO dramatic!」には、煌々と灯りがつき、冷気を遮断する分厚いビニールカーテンの中は、東東京エリアで地域WEBメディアを運営する主催側の運営者たちと、まちづくり活動の実践者達、放送局、大手新聞社などから集まった参加者、合計約30名ほどによる熱気で包まれていました。
イベントでは、お互いに少ないリソースで運営する地域WEBメディア同士が連携し、相互にノウハウや情報の共有を行ったり、共同でエリアアクションを実行していくことを目的とした連絡会「東東京まちメディア会議所」の発足が宣言され、メディア担当者だけでなく、参加者からも活発な意見が交換され、予定を大幅に超過する23時ごろ、漸く散会となりました。
発起人メンバーとして集まった地域WEBメディアは、台東区を本拠に東東京一円の情報を発信する「東東京マガジン」、浅草周辺の情報を発信する「浅草経済新聞」、文京区の情報を発信する「文京経済新聞」および「JIBUN」、そして荒川区からは「荒川102」の計5誌。
– 始まりは一通のメッセージ
イベントでは、会場を提供した株式会社まちづくりドラマチックの代表であり、東東京マガジンの運営者でもある今村さんより、今回のイベントを開催するに至った経緯がまず説明されました。
きっかけとなったのは、ある日突然今村さんのFacebookに届いた一通のメッセージ。何を隠そうそれを送信したのは「荒川102」の記者であるimaikegoro氏。
当時(今も)、情報メディアとしての役割をどう拡大していくかを模索していた「荒川102」は、近隣のメディアの運営者の方にアドバイスを求めて情報交換をお願いしていたのです。
9月半ばに初めて行われた両者の会合から、急激に話しは盛り上がり、文京、墨田、江東区などのオンライン地域メディア運営者も巻き込んだ話し合いが何度も行われました。
– 「東東京まちメディア会議所」の活動のこれから
各メディアからのプレゼンでは、地域メディアが共通で抱える「収益の確保」「記者育成」といった課題が示され、相互にノウハウやアイデアを交換することへの期待が提示されるとともに、地域メディアという立場を活かした地元店舗への誘客活動、実践的なまちづくりを学ぶ市民大学の開催、文化や歴史を学ぶイベントの開催、などの共同アクションのアイデアが提出されました。
具体的なアクションについては、各メディアや参加者の意見も考慮しつつ今後も定期的に会合を重ねる中で決定し、発表していきます。
このエリアは古くから江戸の下町であり、連綿と受け継がれる伝統やしきたりは、時代の発展の中で少しずつ形を変えながら東京を引っ張ってきた挑戦の歴史でもあります。
先端カルチャーやテクノロジーを取り入れ、再発展を遂げつつある東東京エリアの魅力を、各メディアで連携して知恵と力を出しあうことで引き出し、「荒川102」だけでは実現できないものを実現していきたいと思います。
Facebookページも出来ていますので、ぜひ「いいね!」をしていただき、私たちの今後の活動にご注目ください。
なお、非公開のFacebookグループも出来ております。よりアクティブな参加者として参加されたい方や、近隣で地域メディアを運営されており、活動の詳細を知りたい方は、お気軽に「荒川102」までご連絡ください。
Facebookメッセージ、またはメールにて受け付けております。
(追記) 東東京マガジンさんからも記事が出ています。是非あわせてお読みください! → 東東京が大きく動き出す!? 台東区入谷で「東東京まちメディア会議所」のキックオフミーティングが開催!