晩秋の話を書こうかと思っていたのですが、季節が進んで本格的に冬が到来してしまったので、クリスマス気分を探しにでかけることにしました。
冬の車椅子はカバーもなくて寒いんですよ
冬は通称「赤だるま」というダウンコートを着るのですが、電動車椅子は早足ぐらいのスピードしか出ないし、なんのカバーもないので、冬はとても寒いです。
緊急の時にはビニール製の雨用ポンチョを着るという手もありますが、かさばるので避けたいです。
ちなみに、車椅子や歩行が不自由な人の場合、雨の外出は諦めるのがデフォルトです。
都会の社会人としてやむを得ない場合はタクシーに頼ります。上手に車を運転なさる方もいらっしゃいますが、私は左側がどうも不注意になってしまうので、家族に頼むかタクシーです。(ウィーン君につける折りたたみ屋根もあるんですが、これも決心がつかず。)
美加志屋さんのそばで腹ごしらえ。
ということで、出発は暖かめの昼過ぎ。コミュバスさくらの車内はクリスマスデコレーションずみ。これ車両ごとに違うので、けっこう乗るときに楽しみです。
いつもの南千住仲町商店街を三ノ輪橋方面に。商店街の中ほどにあるおそばの美加志屋まできて、お腹がぐー。
そういえばこの前、だっちゃん市で食べた一口蕎麦が美味しかったっけ。
大きなスロープもあるし、扉も自動ドアだしと、思い切って入ってみることに。
店内は広々してて、気持ち良く対応していただきました。
つい習慣で「おおもり」頼んじゃったんですが、まわりのお客さんを見てると、暖かいお蕎麦や丼をお願いして、小ざるをつけるのが良いみたい。カツオたっぷりの出汁で、美味しそうなものがたくさんあるので、今度からそうしようっと。
車椅子になってから、最初はひどく緊張するので、お店でも場所でも楽しいのは二度目からと思うことが多くなってきました。
都電停留所の近くの路地裏にほっこり。残っててほしいなあ。
さて、腹ごしらえも終わって、外に出ると、福引き所が賑やかです。荒川はクリスマスと言うより、年末の売り出しと福引きなのかもしれません。
写真館の下を通ってジョイフル三ノ輪へ。ここも福引きがはじまってました。冬日がポカポカしていたので、ひょっとしたら都電のクリスマス車両に会えるかしらと、近所をうろうろして時間を過ごしてみました。
都電停留所のすぐ近くの路地も良い感じ。前に住んでた谷根千も15年以上前にはこういう路地がたくさんあって、それを目当てに観光客の人たちが来ていたんだけど、だんだん減ってきて、震災後は特に建て替えが進んでしまいまました。ここで懐かしくて胸がきゅんとしてしまいました。
お花屋さんにはどこも真っ赤なポインセチアとシクラメン。
冬の日は短い。かたむきかけた日差しが気になって、クリスマス都電は諦めて、あらかわ遊園。残念ながら園内はそれほどクリスマスじゃなかった。ちょっと寂しい。
町屋は車椅子にはちょっとつらい町なんだなぁ
帰りは暮れ始めた町屋で下車。さすがにあちこちにツリーやイルミネーションがありますが、「もっと派手なの見たいなぁ。だって冬の長い夜は寂しいし」と、全然エコじゃないことを考えてしまいました。
実は町屋に来たのは久しぶりなんです。人と自転車が多くて、歩道も狭くて、車椅子にはちょっとつらい町なんです。そうすると車椅子で買い物の人も少ないようで、お店の通路もちょっと通りにくい。
町屋の雰囲気は好きだし、町屋に行ったら楽しいことがあるから行こう!という気分になれると良いなあと思いつつ、帰路に。
千住の川向こうの工事のクレーンにもイルミネーションが。来年も見られるかなぁ。
とっぷりと暮れた南千住汐入ではイルミネーションが輝いていました。スカイツリーもクリスマスカラー。
各マンションのロビーのクリスマスツリーも大きなのがどーんと。外からなら誰でも見られます。ただし、どこだかはちょっと秘密。
そして、去年も驚いたのですが、川向こうの千住関屋ポンプ所建設工事のタワークレーンもこの時期イルミネーションモードになります。まだ完成は先なので、来年も見られるかしら?
寒いよーと家に帰ってきて、荒川の町は適度に暗いので、この先イルミネーションが流行って、よそから人が見に来るようになる可能性を秘めているかもと考えちゃいました。
でも、歳末大売り出しとお正月の方が似合う場所なのかもしれないし、この先も楽しみに見ていきたいです。
わが家の猫をおまけに。