さぁ、出発
雨が上がって秋晴れの休日が来たので、ではいよいよ、都電に乗ろうと家を出ました。
今まではコミュニティバス「さくら」を乗り継いで町屋から乗っていたのですが、町屋のバス停に歩道がなくて、バスから降りるのがちょっと大変なのと、自転車と人が多すぎて緊張しまくりなので、三ノ輪橋を使うことにしました。
私の左半身は脳からのコントロールが出来なくなっていてうまく動かないわけですが、筋肉の中の反射神経は元気に生きているので、緊張したり、びっくりしたりすると、勝手に力が入って固まってしまいます。これが疲れるんですよね。(脳卒中に限らず、身体が不自由な人は不自由な側に触れられるとびっくりしちゃうことが多いんじゃないかと思うんで「そこんとこよろしく」です。)
休日だからかお休みのお店もあるけど、寂れているというより、ほんわかした通り。南千住西口からコツ通りを渡って、仲通り商店街を走ります。
商店街は、走っていて楽しいので、それほど距離を感じないのがいいですね。この商店街ももっと探検しておなじみになりたいなあ。
ウィーン君は少年にも人気。
車が少ないので安心して走っていると、小走りに少年がやってきました。
ウィーン君は大きな少年たちにも人気なのですが、本物の少年たちも吸い寄せられてきます。
あとから追いついてきたお姉ちゃんの指南を受けて「今何時ですか?」と話しかけることにした少年。続いて、「どうしてそれに乗っているのですか?」「どこまで行くんですか?」
で、ついで、たぶん一番聞きたかった質問。
「どうして自動で動くんですか?」
そうだよねえ、椅子が動いているんだもん、不思議だよねえ^^。
ちょうど三ノ輪に出たのでそこでわかれましたけど、オバサンは嬉しかったです。
「見ないの」と注意するお母さんたちもいらっしゃるのですが、かっこいいって言ってもらえると嬉しいので、気は遣わないで下さいね。
私はわりと身体が不自由な人と出会うことが多かったんで、自分が中途障害で身体が不自由になっても何となくやっていけると信じていられたし、車椅子のクラスメートがいた娘は車椅子の扱いが最初から上手でした。
脳卒中は今も日本ではすごく多い病気で、死亡する人は減っているけど、それはつまり中途障害になる人が増えてるということでもあります。私が他の人の電動車椅子を見てウィーン君を手に入れることが出来たように、みんなの記憶に残っていることで役に立つこともあるかもと思っています。
三ノ輪についた
都電三ノ輪橋駅は三ノ輪の大商店街、ジョイフル三ノ輪と隣接しています。せっかくなので、少しぐるぐる走ってみることにしました。
アーケードで車が入らない商店街は車椅子向きです。とはいえ大きくて、安くて、懐かしいここは改めてレポートに来よう。
休日の都電からは楽しそうな人が大勢降りてきます。秋バラの季節なので停車場にはほんのりとバラの香りの風が吹いていました。
都電であらかわ遊園へ
前回書いたように都電はスロープがいりません。運転手さんに後ろ側の扉を開けてもらうだけ。中には車椅子用スペースもあります。
ここに収まって、コトコトと快適に走り出しました。これから先どこを紹介しようかなあと思いつつ、あらかわ遊園着。
この日はオクノテの皆さんが主催する荒川ハロウィーンの日だったので、ちびっこでいっぱいでした。
ちょっとした段差でもお店に入れないんだなぁ
なかなか楽しい一日でしたが、残念だったのはお腹がすいたなぁと、ふらっとお店に入れなかったこと。車椅子は段差に弱いので、普通では気にならないような段差がお店の前にあると諦めざるを得ないのです。
もちろん、たいていのお店の方は親切で手助けもして下さいますが、はじめてのお店に1人ではいるのがそもそもハードルが高いですよね。オバサンの私でもそれを乗り越えて、「車椅子なんですけど」と言うのはかなり勇気がいります。
ファミレスやファストフード店はこのバリアがない店が多いので、不本意ながらファミレス利用が増えてしまうのが、車椅子に乗っていて悲しいところです。古いお店が多いから仕方ないなあと、三ノ輪橋で佃煮を買って帰宅しました。
次回はどこへ行こうかな?
余談ですが、この次の日、用事があって浅草へ出かけたんですが、浅草は古くて小さいお店でもほとんどがバリフリーになってました。さすが観光地。
なんだけど、荒川でもそこは見習って欲しいなあ。そんなに難しいことじゃないんですよね。南千住にも工夫しているお店があります。こんな風にしてもらえれば入れるんです。