地域紹介:まだまだ続く日暮里紹介その②「経王寺〜西日暮里駅〜日暮里駅」

まだまだ続く日暮里シリーズ

 





その②経王寺から西日暮里駅を経て、日暮里駅へ。

 

さらに、西日暮里駅、日暮里駅へと歩いていきます。

 

夕やけだんだんから西日暮里へ

 

日暮里の高台に戻って夕やけだんだんの上、経王寺の十字路から西日暮里駅方面に歩いてみましょう。ここは高台の尾根の上にあって真っ直ぐ行くと夕やけだんだん。左に行くと朝倉彫塑館など。これを右に行ってみます。

この道も中世からの古道で豊島郡衙や岩槻街道へ繋がっていました。日暮里が日暮(ひぐらし)の里と呼ばれた風情を残す場所でもあります。

歴史ある毘沙門天を祀る啓運寺、立派な仁王門のある養福寺、チーズフォンデュ、スイス料理の食べられる「シャレースイスミニ」。雪見寺として知られ東京東部六地蔵のある浄光寺には福神漬けの顕彰碑があります。福神漬けも東京発祥の食べ物です。富士見坂の上部に出ます。早朝や風の強い日に富士山は見えます。坂の途中のマンションは花見寺と呼ばれた妙隆寺の跡で明治に廃寺になり、東京女子体育大学の前身や映画の撮影所がありました。

富士見坂
富士見坂

諏方(すわ)神社は谷中、日暮里の鎮守様。ここの境内からは高台の風景が見渡せます。往事は美しい風景が拡がり文人墨客のハートを魅了したのでしょうね。日暮里の地名の由来を感じさせる場所です。

諏訪神社
諏訪神社

神社の前にある太平洋美術会研究所は日本最古の美術団体。その先にある第一日暮里小学校は詩人で彫刻家の高村光太郎の出身校の縁で校門の前に「正直親切」の碑が贈られた。高台の突当りは西日暮里公園。道灌山が江戸時代には薬草採取や虫聴きの名所であったことを伝える表示がされています。休日はプレイパークになり子供たちが楽しんでいます。

 

開成学園〜三河島駅の西日暮里エリア

 

西日暮里の道灌山通りを挟んだ反対側に行ってみましょう。

存在感を示すのは東大進学率日本一の開成学園。弥生時代の遺跡でもあり、江戸時代は秋田の佐竹家の屋敷で、衆楽園という城北屈指の名庭園があった所。明治以降は渡辺町という高級住宅地になって、その後、開成学園が移ってまいりました。

開成学園校門
開成学園校門

開成学園に隣接する向陵稲荷は佐竹家の屋敷で祀られていたお稲荷さんで、渡辺町の鎮守でもありました。千駄木の夜店通りは谷田川という川を暗渠にした道ですが、それを荒川区側に進むと荒川、台東、文京の3区境と荒川、文京、北の3区境が続けて現れます。こういう場所も珍しいですね。そこにある「東京キッチュ」は面白い雑貨を扱うお店です。荒川区内のあちこちにもこういう店が増えたら嬉しいかも。美味しいパン屋さんのイアナックもこの近くです。

低地側の西日暮里は道灌山通りを行けばオリンピック金メダリスト北島康介さんのご実家でもある「肉のきたじま」があります。

肉のきたじま
肉のきたじま

そのすぐ近くの「友民」のグリーンカレーもんじゃは絶品です。お蕎麦の「道光庵」は手打ち十割そばです。新三河島駅付近までは西日暮里で荒川税務署もここにあります。冠新道は桜の名所で日暮里村の名主の冠さんが開いたのでその名がついています。重要無形民俗文化財に指定された江戸里神楽の松本社中はここにあります。システムキッチンの普及に一躍かったクリナップの本社もここから近いです。

宮地交差点から三河島駅に向けて右側も西日暮里になります。三河島がコリアタウンになったルーツでもあるコリアンマーケットがあります。美味しいキムチなど購入できますよ。

「上茂商店」はもともとは芋問屋さん。今は甘くて美味しい大学芋や芋菓子を打っています。三河島の回でも紹介した「苺屋」は季節のケーキやデミセックという焼き菓子が美味しいです。この裏側にある旧真土小学校はマルチタレントとして活躍する片岡鶴太郎さんの出身校です。線路に並走した道にある「ママチキン」はマッコリを自家醸造しているようです。1000種類以上の電球を作っている「細渕電球」もこの近くです。

 

西日暮里駅から日暮里駅へ

 

西日暮里駅から日暮里駅に向かってみましょう。

「アルハムブラ」は本格フラメンコが楽しめる店として有名ですね。ボクシングジムの「国際ジム」はセレス小林、レパード玉熊、ロイヤル小林と世界チャンピオンを輩出しました。

尾久橋通りの裏手には江戸時代から続く鍛冶稲荷があることはあまり知られていないかも?

日暮里駅前の駄菓子屋横丁跡に建てられた再開発ビルはステーションプラザタワー。再開発は3棟の高層ビルから成り、ステーションプラザタワーにある中村屋酒店は立ち飲みができる酒屋さん。ステーションガーデンタワーにはジーンズのエドウィンの旗艦店「デニムギャラクシー」や、ミニカーファンには超有名な「ミニカーショップイケダ」、駄菓子屋横丁の生き残り「大屋商店」と「村山商店」が入っています。昔懐かしい駄菓子の数々を楽しめるかも。三河島の焼き肉の名店「山田屋」の支店も入っています。このビルの前の広場では様々なイベントが開催されていますね。

日暮里駅前にあるのは太田道灌の銅像。日暮里の高台が道灌山と呼ばれ、太田道灌の築いた砦があったという伝承に基づいています。

太田道灌像
太田道灌像

道灌像のあるビルの屋上にあるのが「にっぽり駅前公園」というお店で屋上でバーベキューが楽しめます。カレーとスープが食べ放題です。その近くにはアイリッシュパブ「オコンネル」。「豚王(トンキング)」は三枚肉専門の韓国料理店。「又一順(ユーイーシュン)」は本格中華料理が食べられます。隣の「馬賊」は手打ちラーメンで有名ですね。目の前で麺をバンバンと打っています。

居酒屋「ばんだい」は気軽に飲める地元密着の居酒屋さん。尾久橋通りに出たところにある居酒屋「酔の助」は立川流の落語家の方々がいらっしゃる居酒屋だそうです。道路の反対側に進むと日本ハム、横浜で人気者現西武ライオンズの森本稀哲選手の実家である焼肉屋「絵理花」があります。近くにある「江戸うさぎ」の10円饅頭と妖怪いちご大福は人気がありますね。

妖怪イチゴ
妖怪イチゴ

ここまでは住居表示でいう西日暮里になります。

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