南千住仲通り商店街の犬竹魚店さんの二階座敷を見せてもらったときに、ここであれをやりたい!と思ってしまいました。「あれ」とは魚や貝の研究をしている先生を囲む宴会です。
魚屋さんだから、この食材でお料理をとお願いできるだろうし、お座敷ってとてもくつろげるし、南千住は交通の便は実は悪くないし、駅からも近いし、十分人数がいれば貸し切りだし、最低4人で開催できるし、と頭の中は猛回転したのでした。
一番難しかったのは、犬竹魚店さんの空いている日と、先生の予定をすりあわせることで、これはどんなイベントでも同じなんですが、日にちと場所が決定できれば、あとはひたすら宣伝です。当日はよっぽどのことがない限り、わいわいと楽しく進みます。ほぼ1年間イベントをやってきた体験から言えば、お座敷でものを食べながらというのは一番和気藹々となるパターンなので、当日の心配はあまりしてませんでした。
2月8日に決定して、だんだん参加申し込みも増えてきて総勢17人になって(実はお料理4000円の会費は高いかなと少し心配していたんですが、大人には問題なかったようです。そうですよねぇ。)、1月の31日には先生も誘って打ち合わせ。
お店の魚介類を見て、先生の目ががぜん輝きました。「すごい!マテガイと、ハマグリと、あらーメヒカリまで。メヒカリも入れてください。」私はそこにいるだけになって、犬竹さんと先生の会話がどんどん進行してます。
今回お誘いした飯島先生はベントス(あまり泳がない海の生物=なまことか貝とかヒラメとかタコとか)が専門なので、実際にベントスを見たり食べたり出来たら良いなあと思っていたのですが、なかなか説明が難しくて、変なお願いをしてると思われたらどうしようと、ひたすら心配だったのですが、ここで何とかなるなあとほっとしました。
このときはネットで募集はしたのですが、地元での募集はしていませんでした。本当にうまく行くという自信がなくて、こういうイベントに馴染みのない方も楽しんでいただけるから来てねと呼びかける決心がつかなかったんです。
自分がまだ荒川にぜんぜん根っこを張ってなくて、という引け目もありました。
そうして来た2月8日当日は驚くほどの大雪。主に千葉方面の方はギブアップ、数人はナカイ自宅に避難、南千住のバックパッカー宿でお泊まりの方も出る始末になってしまったのですが、宴会そのものは大成功でした。
ひたすら犬竹さんに感謝です。
楽しかったからまたやろうねと言う声も上がっていて、南千住犬竹魚店でサイエンス宴会というのは恒例イベントになるかもしれません。実は次は「春の貝は美味しい」で行きたいかなと、そのあたりまで決まっています。
十分自信もついたので、次は地元荒川の方も参加できるような広報の仕方を考えます。
みなさんもこういうミニイベントやってみると楽しいかもですよ。