夏フェス「荒川遊園地通り すとりぃとふぇす」がやってくる!(8月20日)①はじまり

都電、あらかわ遊園、季節の花でいっぱいの遊園地通り。
数え切れないほどの魅力に恵まれた西尾久を、もっと多くの方々に知ってもらいたい、訪れてもらいたい!

こんな思いが溢れる夏フェス「荒川遊園地通り すとりぃとふぇす」が、8月20日(日)、荒川遊園地前停留場からあらかわ遊園内のアリスの広場(隅田川沿い)に至る全エリアを使って丸一日開催されます。

主催するのは、都電からあらかわ遊園地に至る遊園地前通りを中心とした商店で構成される、「遊園地通り商興会」(HP)。

いままでの商店街が企画するイベントとはちょっぴりイメージの違った大規模なイベントは、クラフトワークショップ、フリーマーケット、コンサートに映画上映、いつもの屋台とは少し違うバラエティ豊かなフード、更にはキッズダンスバトルから、プロのビートルズ・バンドの演奏まで、あらゆるジャンルのエンタメ要素が組み合わさった複合的なお祭り。
展開されるエリアも400メートルにも及ぶ広大なエリアです。

すとりぃとふぇす 2
荒川遊園地前停留場からあらかわ遊園内までの全域がフェスエリア!

実働10店舗の小さな商店会が、こんなに大きなお祭りを企画できたわけは、ここに集まる人たちの地元活性化にかける熱い思い。
そして、地域の中だけでまとまるのではなく、地域を超えて積極的にたくさんの人のサポートを得ていきたい、というオープンな考え方。

2016年末の企画開始以来、熱い思いが乗ったたすきが、町内の輪を超えて区内・区外の人と人との縁をつなぎ、積み木が合わさるようにフェス企画の全体像が組み立てられてきました。

そんな思いを発信し、責任者としてさまざまな人を束ねて企画を推進してきたのが「おうちごはん いずみや」の山岸さん(遊園地通り商興会会長)。

企画推進チームのみなさん。会長の山岸さん、総合MCで女優の浅川芳恵(通称しーとん)さん、出店ブースプロデューサー川村さん。

思いの背景や、今回のフェスの見どころなどを聞いてきました。

 

実は荒川区歴は数年の企画推進隊長!



– やはり、荒川区のご出身なんですか?

いえいえ、違います。実は生まれたのは新宿区で、その後越谷に住んでいました。
荒川区には来たのは、、、そうですね、まだ5-6年ですね。

すとりぃとふぇす いずみや
第二次ビートルズブーム世代の山岸さん。自分でもバンドをやっていたこともあるとか。


– え、それなのにもう商興会の会長やられてるんですか?

そうなんです、なぜか(笑)。タイミングなんでしょうね。。

ただ、なんとなくね、昔の新宿と同じ匂いがあってね。全然違う町なんだけど、両方とも昔は都電が走っていたんですよ。この年になってまた東京に戻ってきて、そこが都電の走る町で、というのはなんとなくつながりを感じますね。

 





遊園地通りの歴史と共に歩んできた「いずみや」



– お店のいずみやはかなり古い歴史をお持ちなんですね。

もともとのいずみやは、隣の建物で昭和30年代にその時代のスーパーマーケットとしてスタートしたんです。当時のスーパーは、一つの敷地の中に魚屋や肉屋が集合体として運営している形態です。うちはその中の一つの店舗で、当時は今もやっているお惣菜のほかに乾物なんかも扱ってました。
当時としては珍しい鉄筋コンクリート建てで、その頃は田端駅からも見えたそうです。

それが時代とともに周りのお店が一軒抜け二軒抜け、、という形でマーケットから抜けていかれて、最後はうちだけになっちゃったんですね。
ただ、抜けていかれるとスーパーにならないので、みんなそれをうちが吸収していき、最終的には生の魚も肉も野菜も乾物もやって、というお店になっていました。

いずみや付近から見た遊園地通り。写真手前左側に以前のいずみやがありました。

15-16年ほど前、ビルが老朽化したこともあり、隣にあった今の土地にうつって、そこでミニスーパーとして再度開業しました。
ただ、都営住宅の取り壊しで住民が減ったり近所に別のスーパーが出来たり、お客さんもお年を召していらっしゃったりで徐々にミニスーパーをやっていくのが厳しくなり、4-5年前の暮れに一回閉めたんです。

その後、当時からかき氷が結構有名で売れていたんで、かき氷からだけ、GWごろから販売を再開しました。
ちょうどその頃、私も会社を辞めたのでお店を手伝うことになり、10月からお惣菜販売と注文弁当のお店を再オープンし、私が調理を担当するようになりました。

その状態でしばらく運営していたんですが、去年、昔から使っていた厨房を地主さんに返さないといけなくなったことや、本当は自分も作りたてのご飯を食べてもらいたいと思っていたこともあって、お惣菜・お弁当販売のお店から食堂に変えよう、ということになりまして、今の食堂になったんです。

おうちごはん いずみや
今年6月に新装開店した「おうちごはん いずみや」


– お店の料理について教えてください。

うちのコンセプトは「おうちごはん」です。自宅でつくれるご飯を食べられるお店、なんです。
こだわっているのはまずお米。そしてお味噌。
定食屋なので、基本になるのはご飯と味噌汁、漬物。そこがしっかりしていればどんなおかずを乗っけても大丈夫なんです。

カウンターには様々なお惣菜が並びます。「おうち」なので頼めば何でも作ってくれるとか??

米は新潟の「しらゆき」というコシヒカリを使ってます。
味噌は、自分の親父が長野の天竜川の近くの人間なんですけど、そこで手作りで作られる天竜味噌といって、私が生まれたからずっとその味噌なんですね。
漬物については妻が築地で働いていることもあって、築地の吉岡屋さんから仕入れてます。
このベースとなる3つに、今までうちがずっとやってきていたお惣菜を合わせて定食にする。
だからやっぱりお客さんからはご飯おいしい、お味噌汁おいしい、という声はいただきますね。

取材日にいただいた焼き鯖の定食。身の厚い鯖が激ウマでした。

 

一本のショートムービーがつないだ人の輪が全てのはじまり。



– フェスの前にショートムービーがあったんですよね?

私が商興会に参加するようになったころはまだ17-18店舗が加盟していたんですけど、どちらかというと荒川区の買い物券を取り扱うためだけにあるような状況で、運営が厳しい状況になっており、3年前に存続するかどうかの決を取りました。
この時残った8店舗でその年にスタンプラリーをまずやったんですが、のべ900人ぐらい参加してもらえまして、かなりの成功でした。
それで来年は何をやろうかと話し合っている中で、区内に松村さんという映画監督がいて、商店街を元気にする映画を撮っている、という話しを聞き、ぜひやろう!ということで松村さんに会い、話しが一気に進みました。
それで去年作ったのがこのショートムービーです。

新聞複数に取り上げられたりケーブルに取り上げられたり、いくつかの場所で上映できたり、かなりの効果があったのですが、このショートムービーを作る中で、うちのかき氷をよく食べにきてくれていたDANCE STUDIO TRAINの川原さんがスタジオで出演してくれたり、ムービーの主演女優をやってくれたしーとんさんなど、このムービーをきっかけに色々な方との縁がつながりました。
それが全ての始まりで、すごくいい人のつながりが出来ています。

そういう皆さんの力を目一杯借りて、なおかつ荒川区も巻き込んで、あらかわ遊園にも入ってもらって。
そうやって、うちみたいな商店街でも凄く大きなことを企画出来るようになってるんです。


– あらかわ遊園と今まで一緒に何かをやることはあまり無かったんですか?

遊園地通り商興会は昭和30年からあるんですが、あらかわ遊園さんと一緒に何かやるのは今回初めての取り組みなんです。

すとりぃとふぇす あらかわ遊園
あらかわ遊園とは初コラボ!

ただ、商店街は困ってるしお店は閉まっているのに「なんで地元で一緒にやらないんだろう?」って私はすごく不思議で。だから、地元のいろんなところを全部巻き込んで、西尾久をなんとかしていこうよ、と、そう思っています。

まず、この地域の人たちをその気にさせて、つなげていくこと。
そして、若い人たちが来てくれる場所にしたい。
そういう中から商店街の次につなげていきたいなって思いますよね。

 

淡々ともくもくと話してくれる山岸さん。一見コワモテですが、思いを語りだすと素の熱い思いが止まりません。
どうして沢山の人たちがこのイベントをサポートしたくなるのか、わかる気がしました。

多くの催しを一日にギュッと押し込めた大規模イベント「すとりぃとふぇす」。
続いては、ギリギリまで調整が続くフェスの見どころを、山岸さんほか関係者からご紹介いただきます。
次の記事をお楽しみに!

すとりぃとふぇす関連記事はこちら

<荒川遊園地通り すとりぃとふぇす>

日時:8月20日9時〜20時。
場所:都電荒川遊園地前停留所より、あらかわ遊園内アリスの広場までの全域。
料金:A〜Cエリア無料。Dエリア(アリスの広場)入場券は1000円(あらかわ遊園入園代、200円分のクーポン付き)。
※チケットを購入すると、小学生以下は入場料含め無料となります(通常小学生土日料金は100円)。
※詳細は商興会ホームページにて。

(荒川102スポンサード記事)

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