荒川区の企業チーム、アサヒトラスト女子硬式野球部が大会史上初の連覇を達成!
大会初日の10月8日(土)ゼットエーボールパークへと行ってきました。
今年で11回目を迎える全日本女子硬式クラブ選手権大会。アサヒトラストは過去4度もの優勝を成し遂げ、今回は史上初の連覇が掛かる大会です。
市原市長杯 第11回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会 supported by 古田敦也
日時:2016年10月8日(土) 〜 10月10日(月・祝)
場所:ゼットエーボールパーク 千葉県市原市、袖ケ浦市営球場 千葉県袖ケ浦市
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初日の対戦カードは北海道のホーネッツレディース戦です。
11時のプレーボールに備え、町屋駅から京成千葉駅へ。内房線に乗り換え五井駅に到着したのは10時でした。
球場まではバスで10分。勝手な緊張感と戦いながらバス停に向かうと、調べたはずのバスは既に出たあと・・・バスの本数はとても少なく、球場に到着したのは11時ギリギリでした。
なんとか間に合った!と球場内に入っていくと、早くも1回裏アサヒトラストの攻撃中。雨予報の影響ですでに試合が始まっていました。開始時間が早まることもあるようです。
大急ぎでバックネット裏に座り、スコアボードに目を移すとなんと先制されているではありませんか。0-1。いきなり初戦の緊張感が伝わってきました。
初の観戦、ランナーは誰が出ている?調べる間もなく4番キャッチャー有坂選手が見事にセンター前ヒット!あっという間に逆転成功です。
一進一退の攻防が続きます。霧に覆われたり、雨が降ったり止んだりと集中しにくい中、守備も大変そうに見えました。
守りに向かうチェンジの間、アサヒトラストの控え選手達は必ずベンチ前に整列しグラウンド内を見守ります。短い練習が終わると大きな声を掛けベンチに戻る。守りの時間帯も1つになって戦うとのメッセージが感じられる光景でした。
先発の吉井投手は天候のせいかコントロールに苦しみ、悔しさが伝わってきました。ですが、その悔しがり方がとても可愛いのです。マウンド上で内股気味にピョンピョンピョンと3回ジャンプをする姿は、またやらないかなとつい思ってしまいます。
吉井投手はサウスポーです。左バッターの背中側から来る内角攻めと牽制球は圧巻です。特に牽制球の技術と速さに驚きました。これはすごい、と思っていると、やはり牽制球でアウト。歓声が沸き盛り上がります。
女子硬式野球ならではの守備陣形も興味深かったです。
ライト前ヒットがライトゴロでアウトにできるのです。パワーに勝る男子野球に比べ、力のない女子野球選手はライトの守備位置がかなり前になるようです。
決して足が遅い訳ではありません。打球がとても速いのです。送球も速いので1塁でアウトにできる。おぉっ!と言う歓声の後に、あぁ~が追加されるのです。
この、あぁ~を成立させたのが、ライト金子選手とファースト中田選手です。素晴らしいスピード感でした。
残す攻撃はあと2回。女子硬式野球は7回で終了です。
6回表をテンポ良く0点で押さえたアサヒトラストは6回裏、金子選手の3塁打、志村選手のフォアボール。寺田選手のサード強襲ヒットなどで5点目が入り、引き続き大チャンスでしたが、ここで大雨の為に中断となりました。選手達も共にシートを敷いたり整備をしたり、全員で試合再開に向けての作業を行います。
雨もほどなく止み再開できました。しっかりと集中し追加点を挙げ、流れを渡すことなく守り切り8-3で見事に初戦勝利を飾りました。
翌日のZANKO(2回戦)は雨のため試合予定がかなり乱れましたが、吉井→道下投手による見事な完封リレーによる勝利でした。
そして準決勝・決勝はダブルヘッダーによる過酷なスケジュールで行われました。
準決勝のAFB-TTR戦は、なんと1-0の痺れる展開。決勝はMSH医療専門学校戦。6-2の快勝です!
今大会アサヒトラストは大会史上初の連覇を達成、最優秀選手賞を吉井投手が、敢闘賞に道下美咲投手が選ばれました。
選手たちは「ほっともっとフィールド神戸」で開催された第6回女子野球ジャパンカップに出場し、2016年の主要大会を終えました。
現在は変則ダブルヘッダーなど練習を兼ねた試合に参加しつつ、来年度に向けてのスタートを切っています。
頑張れ!女子硬式野球部アサヒトラスト!!
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