荒川区イベントカレンダー

荒川区に関連する行政、各種団体、商店街、企業、店舗などのイベントや行事予定を紹介します。
荒川102編集部でピックアップした情報のほか、ご希望される方は、無料および有料での情報掲載が可能です。詳しくは「掲載依頼・お問い合わせ」をご確認の上、お気軽にお問い合わせください。

11月
9
第37回 あらかわ福祉まつり @ 荒川総合スポーツセンター
11月 9 @ 10:00 AM – 3:00 PM

11月9日(土)10:00~15:00 荒川総合スポーツセンターにてに第37回あらかわ福祉まつりが行われます。

当日は、バザーや食品販売、ステージ発表、体験コーナー、活動紹介など、様々な分野の地域福祉に関わる団体や施設、企業などが出展します。

その他にも、

〇あらかわ粋・活クイズラリー 〇福祉避難所とは? 〇富くじ 〇プラレール広場

〇キッズとベビーのわくわくフェスタ 〇ゆるキャラ大集合! 〇飲食スペース

皆さんが楽しめる企画が盛りだくさんです☆ご来場お待ちしております!

※駐輪スペースには限りがございますので、なるべく公共交通機関でお越しください。

当日のボランティアも募集中です♪

荒川区社会福祉協議会ホームページ「開催します!第37回あらかわ福祉まつり」

 

昨年のもよう(YouTube 荒川区公式チャンネル・特集「あらかわ福祉まつり」)


 

荒川区社会福祉協議会Instagram


@arkw.no.wakamono_official

 

2月
6
「生活のなかで本をつくる ― 三輪舎と本屋・生活綴方のしごと」2/6(木)-16(日) @ OGU MAG
2月 6 @ 1:00 PM – 2月 16 @ 7:00 PM

「生活のなかで本をつくる ― 三輪舎と本屋・生活綴方のしごと」

会期:2月6日(木)~16日(日)
OPEN: 木曜~日曜、13時~19時(土日の書籍販売は16時半まで)CLOSE: 月曜~水曜

このたび2025年2月6日(木)~16日(日)まで、「生活のなかで本をつくる ― 三輪舎と本屋・生活綴方のしごと」をギャラリーOGU MAGにて開催いたします。

 

「おそくて、よい本」を旗印に、生活のことばを集めて本にする出版社「三輪舎」と 三輪舎代表の中岡さんが主宰する、店内のリソグラフで印刷し一冊ずつ手で製本する手法で本(ZINE)を生み出す「本屋・生活綴方」。共に横浜・妙蓮寺に在りながら、全国各地で出張販売やトークイベントを開催し、その地域のコミュニティをクリエイティブに活性化する活動が注目を集めています。

 

このイベントでは、三輪舎と本屋・生活綴方がこれまでに出版してきた本を紹介し、期間中の週末には 三輪舎が日本語版『つなみ』を制作するにあたり訪れて撮影した 出版元「タラブックス」の短編ドキュメンタリー映画『南インド、タラブックスの印刷工房の一日』(監督:山根晋)をトークイベント付きで上映します。

 

このイベントを通して 生活のなかで 日常的に 本をつくることについて考える きっかけになればと思います。

 

【会期中の関連イベント】


映画『南インド、タラブックスの印刷工房の一日』上映会及びトークイベント

2月8日(土曜)17時~上映会/18時~トークイベント

2月9日(日曜)17時~上映会のみ

2月15日(土曜)17時~上映会/18時~トークイベント

2月16日(日曜)17時~上映会のみ

 

2月8日のトークイベント: 生活の中で、本屋を営むこと、手を動かして本をつくること。− タラブックスから学んだ本づくりのはなし 中岡祐介 聞き手:宮城里佳(シネマ・チュプキ・タバタ)

2月15日のトークイベント: ぼくたちがタラブックスから学んだこと。− 記録映画『南インド、タラブックスの印刷工房の一日』アフタートーク 中岡祐介+山根晋(映像作家・写真家)

 

イベント開場:各回16時半

参加費:上映のみ1,500円/トークのみ1,000円/上映&トーク 2,000円(ドリンクつき、お支払いは当日現地にて)

会場:OGU MAG(オグマグ)東京都荒川区東尾久4-24-7 定員:各回20名

※お問合せ・お申込み:Mail: info@ogumag.com

※参加希望日、上映のみ/トークのみ/上映&トーク のどれになさるかのご希望を必ず添えてお申込みください。

▼ゲストプロフィール中岡祐介 (なかおか・ゆうすけ)

1982年、茨城県ひたちなか市出身、横浜市在住。約8年間勤めた会社をドロップアウトした後、出版経験がないまま出版社・三輪舎を創業。「おそくて、よい本。」を旗印に毎年1~2冊ペースで本をつくる。2019年より横浜・妙蓮寺の街の書店・石堂書店の経営に参画。2020年2月、本屋・生活綴方を開業。本を売り買いするだけでなく、本をつくる本屋として、孔版印刷機・リソグラフをつかった小規模出版レーベル「生活綴方出版部」を開始。株式会社三輪舎・代表取締役。株式会社石堂書店・代表代行、生活綴方出版部主宰。

▼ゲストプロフィール山根晋 (やまね・しん)

写真と映像を主たるメディアとし、それらに内在している機能や性質と自身の直接的な経験の往来をもとに、コンセプチュアルな作品を制作発表している。近作に、海の波打ち際を撮った《臨海》と《石ishi》(photography|2024~)、個人の「もっとも古い記憶」の音声を素材とした《深記憶録-空間- 佐賀白石》(installation|2024)パフォーミング・アーツのコレクティブ、SC∀L∃R(スカラー)での《齢 instar》シリーズ(video projection|2022)、陶芸家・黒田泰蔵氏の晩年の作品を撮影した《ENTO/MEIPIN》(photography・installation|2021)と写真集『A day in February with light』(森岡書店|2021)などがある。

 

OGU MAG Instagram @ogu_mag

 

2月
16
荒川区手話講習会事業 手話体験会 @ アクロスあらかわ1階多目的ホール
2月 16 @ 2:30 PM – 4:30 PM

手話を初めて学ぶ方や、手話講習会を受講してみたい方向けの体験会です。
手話から広がる『ことば』の世界をあなたも体験してみませんか?

 

内容


●基本的な手話(名前・挨拶、色など)を学びましょう

●講師は手話でお話しします(手話通訳者が助手を務めます)

 

日時


①2/16(日)14:30~16:30※申込締切:2/13(木)
②2/19(水)14:00~16:00※申込締切:2/14(金)
③2/19(水)19:00~21:00※申込締切:2/14(金)

 

場所


アクロスあらかわ1階多目的ホール(荒川2-57-8)

 

費用


無料

 

定員


130名(申込多数の場合、抽選)

 

対象


荒川区内在住・在学、在勤で、手話に関心のある中学校3年生以上の方

 

申込フォーム・メール・FAX・ハガキで!


氏名(ふりがなも併記)・住所・年齢・電話番号・メールアドレスをお知らせください。

※申込フォーム

https://forms.gle/CLM9hx9xEh3EFac39

 

お問合せ・お申込み


荒川区社会福祉協議会荒川ボランティアセンター

〒116-0003 荒川区南千住1-13-20 TEL:3802-3338 FAX: 3802-3831

メール: shuwakoushuu@arakawa-shakyo.or.jp

 

2月
19
荒川区手話講習会事業 手話体験会 @ アクロスあらかわ1階多目的ホール
2月 19 @ 2:30 PM – 4:30 PM

手話を初めて学ぶ方や、手話講習会を受講してみたい方向けの体験会です。
手話から広がる『ことば』の世界をあなたも体験してみませんか?

 

内容


●基本的な手話(名前・挨拶、色など)を学びましょう

●講師は手話でお話しします(手話通訳者が助手を務めます)

 

日時


①2/16(日)14:30~16:30※申込締切:2/13(木)
②2/19(水)14:00~16:00※申込締切:2/14(金)
③2/19(水)19:00~21:00※申込締切:2/14(金)

 

場所


アクロスあらかわ1階多目的ホール(荒川2-57-8)

 

費用


無料

 

定員


130名(申込多数の場合、抽選)

 

対象


荒川区内在住・在学、在勤で、手話に関心のある中学校3年生以上の方

 

申込フォーム・メール・FAX・ハガキで!


氏名(ふりがなも併記)・住所・年齢・電話番号・メールアドレスをお知らせください。

※申込フォーム

https://forms.gle/CLM9hx9xEh3EFac39

 

お問合せ・お申込み


荒川区社会福祉協議会荒川ボランティアセンター

〒116-0003 荒川区南千住1-13-20 TEL:3802-3338 FAX: 3802-3831

メール: shuwakoushuu@arakawa-shakyo.or.jp

 

10月
23
落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」 @ ギャラリーOGU MAG
10月 23 @ 1:00 PM – 7:00 PM

■会期→2025年10月23日(木)~11月9日(日)

■開館時間→OPEN: 木金土日, 13:00-19:00

 

ギャラリーOGU MAGでは、2025年10月23日(木)より、落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」を開催します。

写真家・落合由利子は、これまでさまざまな人々の暮らしを写真に収めてきました。ベルリンの壁崩壊直後の東欧を巡り、ルーマニアでは村に滞在しながら、人々の自給自足の暮らしを撮影。日本で自身も子どもを育てながら「働くこと」と「子育て」を題材に複数の家族を記録し、戦後生まれの「戦争体験」をテーマに40人へのインタビューとポートレートで構成された本をまとめるなど、精力的に活動してきました。

今回の写真展は、2015年に101年の生涯を終えた後藤絹さんという、落合がかつて一冊の本としてまとめた、一人の女性の日々の暮らしに流れる時間を写し撮った写真で構成されます。

1913年に生まれ、開拓団として満州へ渡った絹さんは、ソ連の侵攻によって三人の子どもを亡くし、日本の敗戦後も中国の内戦で看護婦として従軍し、8年後にようやく帰国しました。落合は、絹さんの話を聞くうちに、まるで絹さんの人生を一緒に旅しているかのように感じ、その人生は決して「過去の出来事」ではなくなっていったと言います。

本展では絹さんの写真に加え、インタビュー時にカセットテープに録音された声、そして絹さんの人生と戦争体験をまとめた小冊子を通じて、その波乱に満ちた人生を我々も一緒にたどるものになります。ある一人の個人史を通して歴史に触れ、戦争と平和について改めて考えるきっかけとなることを願っています。

写真展の開催に合わせて、特別冊子を発売します。

また、10月26日(日)17:00からはアーティストトーク「絹さんを語る」、10月31日(金)18:30からは現在KOSHA KOSHAで展示中(10/15~東京都写真美術館でも展示予定)の写真家・藤岡亜弥さんとのトークイベントを開催します。こちらもぜひご参加ください。

 

展示作家ステイトメント


「今が一番幸せだよ」

そう言いながら伊豆半島の中央に位置する天城の山奥で一人、畑を耕しながら暮らす後藤絹さんに初めて会った日、その過酷な人生のあらすじをかいつまんで聞いた。

1913年静岡県藤枝に生まれた絹さんは、看護婦をしていた1939年26歳のとき、家の事情で、当時国策だった開拓団として満州(現中国東北部)に渡る。

開拓団の青年と結婚し三人の子どもを授かるが、夫は召集され、1945年8月9日ソ連軍の侵攻、大混乱の中を転々とする避難生活の中で、三人の子どもを次々と亡くし、難民生活者となる。

そして日本敗戦後、内戦状態となった中国で看護婦免許が絹さんを帰国から遠ざけた。中国共産党八路軍従軍看護婦として「留用」され、後方衛生部隊として3年間従軍する。1949年中華人民共和国成立後は、ハルピン医大で看護婦養成のために働くことになる。

日本敗戦から8年が過ぎた1953年39歳でやっと念願の帰国。シベリア抑留を経て天城山麓に開拓に入っていた夫と再会し再び生活を始める。二人の子どもに恵まれ、その子たちも成人し、それぞれの家族を築いた。夫は他界し、絹さんは一人で畑を耕し日々を暮らしていた。

出会った日から6年間、ときどきふらっとやってくる私を絹さんは暖かく迎えてくれた。「こんな話を聞いて、おもしろいのかい?」なんて言いながらお茶を入れてくれるのだった。

彼女と日常を共有し、その記憶を旅するうちに、今まで実感として感じなかったことを感じるようになった。

例えばこんなことだ。

ひとたび国家の戦争が起これば、星の数ほどの「個人の戦争」が始まる。「戦争」は終戦で終わるものではない。

「亡くなった子どものことは忘れないよ、これは一生ついてまわるの、死ぬまでね」

絹さんの言葉だ。

喜怒哀楽の感情は生きてきた時代が違ってもそんなに違うものではないと思う。絹さんの顔はやはり深い感情が刻まれた顔だった。

絹さんは2015年101歳でこの世を去った。

「生きてきたこと嘘じゃないんだから、話して何が悪いと思うのよ」

絹さんの生きた歴史の断片を未来に向けて伝えたいと思う。

※当時の表現のまま「看護婦」を使用しています。

 

作家プロフィール


落合由利子(おちあい・ゆりこ)

1963年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。人物ドキュメントを中心に仕事を展開する。

写真集に『東欧 1989 EASTERN EUROPE』(自主出版 2025年)、『話したい-戦争は知らないけれど』(私家版、2021年)、『WINDOW’S WHISPER』(私家版、日本大学芸術学部長賞受賞、1984年)。

主な個展に「東欧 1989 EASTERN EUROPE」(IG Photo Gallery、2025年)、「CORNEREVA-ROMANIA1991」(ギャラリー冬青、2025年)、「働くこと育てること」(全国巡回、2000-2017年)。美術家スクリプカリウ落合安奈とのコラボレーション展示「私の旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」(横浜市民ギャラリー、2024年/MYAF、2023年/ANB Tokyo、2021年)。

著書に『絹ばあちゃんと90年の旅-幻の旧満州に生きて』(講談社、2005年)、『働くこと育てること』(草土文化、2001年)。

共著に『ときをためる暮らし』(文藝春秋/自然食通信社、2012年)、『若者から若者への手紙1945←2015』(ころから、2015年)他。

WEBサイト: https://ochiaiyuriko.com

 

関連イベント


◉10月26日(日)17:00より アーティストトーク: 絹さんを語る
要予約、定員20名 参加費:無料

◉10月31日(金) 18:30より 写真家 藤岡亜弥さんとのトークイベント
要予約、定員20名 参加費:1,000円

予約制:OGU MAG店頭 または info@ogumag.com にて受付いたします。

※予約開始日:10/11(土)~ ※定員になりましたら、予約受付を終了いたします。ご了承ください。

 

10月
24
落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」 @ ギャラリーOGU MAG
10月 24 @ 1:00 PM – 7:00 PM

■会期→2025年10月23日(木)~11月9日(日)

■開館時間→OPEN: 木金土日, 13:00-19:00

 

ギャラリーOGU MAGでは、2025年10月23日(木)より、落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」を開催します。

写真家・落合由利子は、これまでさまざまな人々の暮らしを写真に収めてきました。ベルリンの壁崩壊直後の東欧を巡り、ルーマニアでは村に滞在しながら、人々の自給自足の暮らしを撮影。日本で自身も子どもを育てながら「働くこと」と「子育て」を題材に複数の家族を記録し、戦後生まれの「戦争体験」をテーマに40人へのインタビューとポートレートで構成された本をまとめるなど、精力的に活動してきました。

今回の写真展は、2015年に101年の生涯を終えた後藤絹さんという、落合がかつて一冊の本としてまとめた、一人の女性の日々の暮らしに流れる時間を写し撮った写真で構成されます。

1913年に生まれ、開拓団として満州へ渡った絹さんは、ソ連の侵攻によって三人の子どもを亡くし、日本の敗戦後も中国の内戦で看護婦として従軍し、8年後にようやく帰国しました。落合は、絹さんの話を聞くうちに、まるで絹さんの人生を一緒に旅しているかのように感じ、その人生は決して「過去の出来事」ではなくなっていったと言います。

本展では絹さんの写真に加え、インタビュー時にカセットテープに録音された声、そして絹さんの人生と戦争体験をまとめた小冊子を通じて、その波乱に満ちた人生を我々も一緒にたどるものになります。ある一人の個人史を通して歴史に触れ、戦争と平和について改めて考えるきっかけとなることを願っています。

写真展の開催に合わせて、特別冊子を発売します。

また、10月26日(日)17:00からはアーティストトーク「絹さんを語る」、10月31日(金)18:30からは現在KOSHA KOSHAで展示中(10/15~東京都写真美術館でも展示予定)の写真家・藤岡亜弥さんとのトークイベントを開催します。こちらもぜひご参加ください。

 

展示作家ステイトメント


「今が一番幸せだよ」

そう言いながら伊豆半島の中央に位置する天城の山奥で一人、畑を耕しながら暮らす後藤絹さんに初めて会った日、その過酷な人生のあらすじをかいつまんで聞いた。

1913年静岡県藤枝に生まれた絹さんは、看護婦をしていた1939年26歳のとき、家の事情で、当時国策だった開拓団として満州(現中国東北部)に渡る。

開拓団の青年と結婚し三人の子どもを授かるが、夫は召集され、1945年8月9日ソ連軍の侵攻、大混乱の中を転々とする避難生活の中で、三人の子どもを次々と亡くし、難民生活者となる。

そして日本敗戦後、内戦状態となった中国で看護婦免許が絹さんを帰国から遠ざけた。中国共産党八路軍従軍看護婦として「留用」され、後方衛生部隊として3年間従軍する。1949年中華人民共和国成立後は、ハルピン医大で看護婦養成のために働くことになる。

日本敗戦から8年が過ぎた1953年39歳でやっと念願の帰国。シベリア抑留を経て天城山麓に開拓に入っていた夫と再会し再び生活を始める。二人の子どもに恵まれ、その子たちも成人し、それぞれの家族を築いた。夫は他界し、絹さんは一人で畑を耕し日々を暮らしていた。

出会った日から6年間、ときどきふらっとやってくる私を絹さんは暖かく迎えてくれた。「こんな話を聞いて、おもしろいのかい?」なんて言いながらお茶を入れてくれるのだった。

彼女と日常を共有し、その記憶を旅するうちに、今まで実感として感じなかったことを感じるようになった。

例えばこんなことだ。

ひとたび国家の戦争が起これば、星の数ほどの「個人の戦争」が始まる。「戦争」は終戦で終わるものではない。

「亡くなった子どものことは忘れないよ、これは一生ついてまわるの、死ぬまでね」

絹さんの言葉だ。

喜怒哀楽の感情は生きてきた時代が違ってもそんなに違うものではないと思う。絹さんの顔はやはり深い感情が刻まれた顔だった。

絹さんは2015年101歳でこの世を去った。

「生きてきたこと嘘じゃないんだから、話して何が悪いと思うのよ」

絹さんの生きた歴史の断片を未来に向けて伝えたいと思う。

※当時の表現のまま「看護婦」を使用しています。

 

作家プロフィール


落合由利子(おちあい・ゆりこ)

1963年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。人物ドキュメントを中心に仕事を展開する。

写真集に『東欧 1989 EASTERN EUROPE』(自主出版 2025年)、『話したい-戦争は知らないけれど』(私家版、2021年)、『WINDOW’S WHISPER』(私家版、日本大学芸術学部長賞受賞、1984年)。

主な個展に「東欧 1989 EASTERN EUROPE」(IG Photo Gallery、2025年)、「CORNEREVA-ROMANIA1991」(ギャラリー冬青、2025年)、「働くこと育てること」(全国巡回、2000-2017年)。美術家スクリプカリウ落合安奈とのコラボレーション展示「私の旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」(横浜市民ギャラリー、2024年/MYAF、2023年/ANB Tokyo、2021年)。

著書に『絹ばあちゃんと90年の旅-幻の旧満州に生きて』(講談社、2005年)、『働くこと育てること』(草土文化、2001年)。

共著に『ときをためる暮らし』(文藝春秋/自然食通信社、2012年)、『若者から若者への手紙1945←2015』(ころから、2015年)他。

WEBサイト: https://ochiaiyuriko.com

 

関連イベント


◉10月26日(日)17:00より アーティストトーク: 絹さんを語る
要予約、定員20名 参加費:無料

◉10月31日(金) 18:30より 写真家 藤岡亜弥さんとのトークイベント
要予約、定員20名 参加費:1,000円

予約制:OGU MAG店頭 または info@ogumag.com にて受付いたします。

※予約開始日:10/11(土)~ ※定員になりましたら、予約受付を終了いたします。ご了承ください。

 

10月
25
落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」 @ ギャラリーOGU MAG
10月 25 @ 1:00 PM – 7:00 PM

■会期→2025年10月23日(木)~11月9日(日)

■開館時間→OPEN: 木金土日, 13:00-19:00

 

ギャラリーOGU MAGでは、2025年10月23日(木)より、落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」を開催します。

写真家・落合由利子は、これまでさまざまな人々の暮らしを写真に収めてきました。ベルリンの壁崩壊直後の東欧を巡り、ルーマニアでは村に滞在しながら、人々の自給自足の暮らしを撮影。日本で自身も子どもを育てながら「働くこと」と「子育て」を題材に複数の家族を記録し、戦後生まれの「戦争体験」をテーマに40人へのインタビューとポートレートで構成された本をまとめるなど、精力的に活動してきました。

今回の写真展は、2015年に101年の生涯を終えた後藤絹さんという、落合がかつて一冊の本としてまとめた、一人の女性の日々の暮らしに流れる時間を写し撮った写真で構成されます。

1913年に生まれ、開拓団として満州へ渡った絹さんは、ソ連の侵攻によって三人の子どもを亡くし、日本の敗戦後も中国の内戦で看護婦として従軍し、8年後にようやく帰国しました。落合は、絹さんの話を聞くうちに、まるで絹さんの人生を一緒に旅しているかのように感じ、その人生は決して「過去の出来事」ではなくなっていったと言います。

本展では絹さんの写真に加え、インタビュー時にカセットテープに録音された声、そして絹さんの人生と戦争体験をまとめた小冊子を通じて、その波乱に満ちた人生を我々も一緒にたどるものになります。ある一人の個人史を通して歴史に触れ、戦争と平和について改めて考えるきっかけとなることを願っています。

写真展の開催に合わせて、特別冊子を発売します。

また、10月26日(日)17:00からはアーティストトーク「絹さんを語る」、10月31日(金)18:30からは現在KOSHA KOSHAで展示中(10/15~東京都写真美術館でも展示予定)の写真家・藤岡亜弥さんとのトークイベントを開催します。こちらもぜひご参加ください。

 

展示作家ステイトメント


「今が一番幸せだよ」

そう言いながら伊豆半島の中央に位置する天城の山奥で一人、畑を耕しながら暮らす後藤絹さんに初めて会った日、その過酷な人生のあらすじをかいつまんで聞いた。

1913年静岡県藤枝に生まれた絹さんは、看護婦をしていた1939年26歳のとき、家の事情で、当時国策だった開拓団として満州(現中国東北部)に渡る。

開拓団の青年と結婚し三人の子どもを授かるが、夫は召集され、1945年8月9日ソ連軍の侵攻、大混乱の中を転々とする避難生活の中で、三人の子どもを次々と亡くし、難民生活者となる。

そして日本敗戦後、内戦状態となった中国で看護婦免許が絹さんを帰国から遠ざけた。中国共産党八路軍従軍看護婦として「留用」され、後方衛生部隊として3年間従軍する。1949年中華人民共和国成立後は、ハルピン医大で看護婦養成のために働くことになる。

日本敗戦から8年が過ぎた1953年39歳でやっと念願の帰国。シベリア抑留を経て天城山麓に開拓に入っていた夫と再会し再び生活を始める。二人の子どもに恵まれ、その子たちも成人し、それぞれの家族を築いた。夫は他界し、絹さんは一人で畑を耕し日々を暮らしていた。

出会った日から6年間、ときどきふらっとやってくる私を絹さんは暖かく迎えてくれた。「こんな話を聞いて、おもしろいのかい?」なんて言いながらお茶を入れてくれるのだった。

彼女と日常を共有し、その記憶を旅するうちに、今まで実感として感じなかったことを感じるようになった。

例えばこんなことだ。

ひとたび国家の戦争が起これば、星の数ほどの「個人の戦争」が始まる。「戦争」は終戦で終わるものではない。

「亡くなった子どものことは忘れないよ、これは一生ついてまわるの、死ぬまでね」

絹さんの言葉だ。

喜怒哀楽の感情は生きてきた時代が違ってもそんなに違うものではないと思う。絹さんの顔はやはり深い感情が刻まれた顔だった。

絹さんは2015年101歳でこの世を去った。

「生きてきたこと嘘じゃないんだから、話して何が悪いと思うのよ」

絹さんの生きた歴史の断片を未来に向けて伝えたいと思う。

※当時の表現のまま「看護婦」を使用しています。

 

作家プロフィール


落合由利子(おちあい・ゆりこ)

1963年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。人物ドキュメントを中心に仕事を展開する。

写真集に『東欧 1989 EASTERN EUROPE』(自主出版 2025年)、『話したい-戦争は知らないけれど』(私家版、2021年)、『WINDOW’S WHISPER』(私家版、日本大学芸術学部長賞受賞、1984年)。

主な個展に「東欧 1989 EASTERN EUROPE」(IG Photo Gallery、2025年)、「CORNEREVA-ROMANIA1991」(ギャラリー冬青、2025年)、「働くこと育てること」(全国巡回、2000-2017年)。美術家スクリプカリウ落合安奈とのコラボレーション展示「私の旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」(横浜市民ギャラリー、2024年/MYAF、2023年/ANB Tokyo、2021年)。

著書に『絹ばあちゃんと90年の旅-幻の旧満州に生きて』(講談社、2005年)、『働くこと育てること』(草土文化、2001年)。

共著に『ときをためる暮らし』(文藝春秋/自然食通信社、2012年)、『若者から若者への手紙1945←2015』(ころから、2015年)他。

WEBサイト: https://ochiaiyuriko.com

 

関連イベント


◉10月26日(日)17:00より アーティストトーク: 絹さんを語る
要予約、定員20名 参加費:無料

◉10月31日(金) 18:30より 写真家 藤岡亜弥さんとのトークイベント
要予約、定員20名 参加費:1,000円

予約制:OGU MAG店頭 または info@ogumag.com にて受付いたします。

※予約開始日:10/11(土)~ ※定員になりましたら、予約受付を終了いたします。ご了承ください。

 

10月
26
落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」 @ ギャラリーOGU MAG
10月 26 @ 1:00 PM – 7:00 PM

■会期→2025年10月23日(木)~11月9日(日)

■開館時間→OPEN: 木金土日, 13:00-19:00

 

ギャラリーOGU MAGでは、2025年10月23日(木)より、落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」を開催します。

写真家・落合由利子は、これまでさまざまな人々の暮らしを写真に収めてきました。ベルリンの壁崩壊直後の東欧を巡り、ルーマニアでは村に滞在しながら、人々の自給自足の暮らしを撮影。日本で自身も子どもを育てながら「働くこと」と「子育て」を題材に複数の家族を記録し、戦後生まれの「戦争体験」をテーマに40人へのインタビューとポートレートで構成された本をまとめるなど、精力的に活動してきました。

今回の写真展は、2015年に101年の生涯を終えた後藤絹さんという、落合がかつて一冊の本としてまとめた、一人の女性の日々の暮らしに流れる時間を写し撮った写真で構成されます。

1913年に生まれ、開拓団として満州へ渡った絹さんは、ソ連の侵攻によって三人の子どもを亡くし、日本の敗戦後も中国の内戦で看護婦として従軍し、8年後にようやく帰国しました。落合は、絹さんの話を聞くうちに、まるで絹さんの人生を一緒に旅しているかのように感じ、その人生は決して「過去の出来事」ではなくなっていったと言います。

本展では絹さんの写真に加え、インタビュー時にカセットテープに録音された声、そして絹さんの人生と戦争体験をまとめた小冊子を通じて、その波乱に満ちた人生を我々も一緒にたどるものになります。ある一人の個人史を通して歴史に触れ、戦争と平和について改めて考えるきっかけとなることを願っています。

写真展の開催に合わせて、特別冊子を発売します。

また、10月26日(日)17:00からはアーティストトーク「絹さんを語る」、10月31日(金)18:30からは現在KOSHA KOSHAで展示中(10/15~東京都写真美術館でも展示予定)の写真家・藤岡亜弥さんとのトークイベントを開催します。こちらもぜひご参加ください。

 

展示作家ステイトメント


「今が一番幸せだよ」

そう言いながら伊豆半島の中央に位置する天城の山奥で一人、畑を耕しながら暮らす後藤絹さんに初めて会った日、その過酷な人生のあらすじをかいつまんで聞いた。

1913年静岡県藤枝に生まれた絹さんは、看護婦をしていた1939年26歳のとき、家の事情で、当時国策だった開拓団として満州(現中国東北部)に渡る。

開拓団の青年と結婚し三人の子どもを授かるが、夫は召集され、1945年8月9日ソ連軍の侵攻、大混乱の中を転々とする避難生活の中で、三人の子どもを次々と亡くし、難民生活者となる。

そして日本敗戦後、内戦状態となった中国で看護婦免許が絹さんを帰国から遠ざけた。中国共産党八路軍従軍看護婦として「留用」され、後方衛生部隊として3年間従軍する。1949年中華人民共和国成立後は、ハルピン医大で看護婦養成のために働くことになる。

日本敗戦から8年が過ぎた1953年39歳でやっと念願の帰国。シベリア抑留を経て天城山麓に開拓に入っていた夫と再会し再び生活を始める。二人の子どもに恵まれ、その子たちも成人し、それぞれの家族を築いた。夫は他界し、絹さんは一人で畑を耕し日々を暮らしていた。

出会った日から6年間、ときどきふらっとやってくる私を絹さんは暖かく迎えてくれた。「こんな話を聞いて、おもしろいのかい?」なんて言いながらお茶を入れてくれるのだった。

彼女と日常を共有し、その記憶を旅するうちに、今まで実感として感じなかったことを感じるようになった。

例えばこんなことだ。

ひとたび国家の戦争が起これば、星の数ほどの「個人の戦争」が始まる。「戦争」は終戦で終わるものではない。

「亡くなった子どものことは忘れないよ、これは一生ついてまわるの、死ぬまでね」

絹さんの言葉だ。

喜怒哀楽の感情は生きてきた時代が違ってもそんなに違うものではないと思う。絹さんの顔はやはり深い感情が刻まれた顔だった。

絹さんは2015年101歳でこの世を去った。

「生きてきたこと嘘じゃないんだから、話して何が悪いと思うのよ」

絹さんの生きた歴史の断片を未来に向けて伝えたいと思う。

※当時の表現のまま「看護婦」を使用しています。

 

作家プロフィール


落合由利子(おちあい・ゆりこ)

1963年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。人物ドキュメントを中心に仕事を展開する。

写真集に『東欧 1989 EASTERN EUROPE』(自主出版 2025年)、『話したい-戦争は知らないけれど』(私家版、2021年)、『WINDOW’S WHISPER』(私家版、日本大学芸術学部長賞受賞、1984年)。

主な個展に「東欧 1989 EASTERN EUROPE」(IG Photo Gallery、2025年)、「CORNEREVA-ROMANIA1991」(ギャラリー冬青、2025年)、「働くこと育てること」(全国巡回、2000-2017年)。美術家スクリプカリウ落合安奈とのコラボレーション展示「私の旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」(横浜市民ギャラリー、2024年/MYAF、2023年/ANB Tokyo、2021年)。

著書に『絹ばあちゃんと90年の旅-幻の旧満州に生きて』(講談社、2005年)、『働くこと育てること』(草土文化、2001年)。

共著に『ときをためる暮らし』(文藝春秋/自然食通信社、2012年)、『若者から若者への手紙1945←2015』(ころから、2015年)他。

WEBサイト: https://ochiaiyuriko.com

 

関連イベント


◉10月26日(日)17:00より アーティストトーク: 絹さんを語る
要予約、定員20名 参加費:無料

◉10月31日(金) 18:30より 写真家 藤岡亜弥さんとのトークイベント
要予約、定員20名 参加費:1,000円

予約制:OGU MAG店頭 または info@ogumag.com にて受付いたします。

※予約開始日:10/11(土)~ ※定員になりましたら、予約受付を終了いたします。ご了承ください。

 

10月
30
落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」 @ ギャラリーOGU MAG
10月 30 @ 1:00 PM – 7:00 PM

■会期→2025年10月23日(木)~11月9日(日)

■開館時間→OPEN: 木金土日, 13:00-19:00

 

ギャラリーOGU MAGでは、2025年10月23日(木)より、落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」を開催します。

写真家・落合由利子は、これまでさまざまな人々の暮らしを写真に収めてきました。ベルリンの壁崩壊直後の東欧を巡り、ルーマニアでは村に滞在しながら、人々の自給自足の暮らしを撮影。日本で自身も子どもを育てながら「働くこと」と「子育て」を題材に複数の家族を記録し、戦後生まれの「戦争体験」をテーマに40人へのインタビューとポートレートで構成された本をまとめるなど、精力的に活動してきました。

今回の写真展は、2015年に101年の生涯を終えた後藤絹さんという、落合がかつて一冊の本としてまとめた、一人の女性の日々の暮らしに流れる時間を写し撮った写真で構成されます。

1913年に生まれ、開拓団として満州へ渡った絹さんは、ソ連の侵攻によって三人の子どもを亡くし、日本の敗戦後も中国の内戦で看護婦として従軍し、8年後にようやく帰国しました。落合は、絹さんの話を聞くうちに、まるで絹さんの人生を一緒に旅しているかのように感じ、その人生は決して「過去の出来事」ではなくなっていったと言います。

本展では絹さんの写真に加え、インタビュー時にカセットテープに録音された声、そして絹さんの人生と戦争体験をまとめた小冊子を通じて、その波乱に満ちた人生を我々も一緒にたどるものになります。ある一人の個人史を通して歴史に触れ、戦争と平和について改めて考えるきっかけとなることを願っています。

写真展の開催に合わせて、特別冊子を発売します。

また、10月26日(日)17:00からはアーティストトーク「絹さんを語る」、10月31日(金)18:30からは現在KOSHA KOSHAで展示中(10/15~東京都写真美術館でも展示予定)の写真家・藤岡亜弥さんとのトークイベントを開催します。こちらもぜひご参加ください。

 

展示作家ステイトメント


「今が一番幸せだよ」

そう言いながら伊豆半島の中央に位置する天城の山奥で一人、畑を耕しながら暮らす後藤絹さんに初めて会った日、その過酷な人生のあらすじをかいつまんで聞いた。

1913年静岡県藤枝に生まれた絹さんは、看護婦をしていた1939年26歳のとき、家の事情で、当時国策だった開拓団として満州(現中国東北部)に渡る。

開拓団の青年と結婚し三人の子どもを授かるが、夫は召集され、1945年8月9日ソ連軍の侵攻、大混乱の中を転々とする避難生活の中で、三人の子どもを次々と亡くし、難民生活者となる。

そして日本敗戦後、内戦状態となった中国で看護婦免許が絹さんを帰国から遠ざけた。中国共産党八路軍従軍看護婦として「留用」され、後方衛生部隊として3年間従軍する。1949年中華人民共和国成立後は、ハルピン医大で看護婦養成のために働くことになる。

日本敗戦から8年が過ぎた1953年39歳でやっと念願の帰国。シベリア抑留を経て天城山麓に開拓に入っていた夫と再会し再び生活を始める。二人の子どもに恵まれ、その子たちも成人し、それぞれの家族を築いた。夫は他界し、絹さんは一人で畑を耕し日々を暮らしていた。

出会った日から6年間、ときどきふらっとやってくる私を絹さんは暖かく迎えてくれた。「こんな話を聞いて、おもしろいのかい?」なんて言いながらお茶を入れてくれるのだった。

彼女と日常を共有し、その記憶を旅するうちに、今まで実感として感じなかったことを感じるようになった。

例えばこんなことだ。

ひとたび国家の戦争が起これば、星の数ほどの「個人の戦争」が始まる。「戦争」は終戦で終わるものではない。

「亡くなった子どものことは忘れないよ、これは一生ついてまわるの、死ぬまでね」

絹さんの言葉だ。

喜怒哀楽の感情は生きてきた時代が違ってもそんなに違うものではないと思う。絹さんの顔はやはり深い感情が刻まれた顔だった。

絹さんは2015年101歳でこの世を去った。

「生きてきたこと嘘じゃないんだから、話して何が悪いと思うのよ」

絹さんの生きた歴史の断片を未来に向けて伝えたいと思う。

※当時の表現のまま「看護婦」を使用しています。

 

作家プロフィール


落合由利子(おちあい・ゆりこ)

1963年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。人物ドキュメントを中心に仕事を展開する。

写真集に『東欧 1989 EASTERN EUROPE』(自主出版 2025年)、『話したい-戦争は知らないけれど』(私家版、2021年)、『WINDOW’S WHISPER』(私家版、日本大学芸術学部長賞受賞、1984年)。

主な個展に「東欧 1989 EASTERN EUROPE」(IG Photo Gallery、2025年)、「CORNEREVA-ROMANIA1991」(ギャラリー冬青、2025年)、「働くこと育てること」(全国巡回、2000-2017年)。美術家スクリプカリウ落合安奈とのコラボレーション展示「私の旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」(横浜市民ギャラリー、2024年/MYAF、2023年/ANB Tokyo、2021年)。

著書に『絹ばあちゃんと90年の旅-幻の旧満州に生きて』(講談社、2005年)、『働くこと育てること』(草土文化、2001年)。

共著に『ときをためる暮らし』(文藝春秋/自然食通信社、2012年)、『若者から若者への手紙1945←2015』(ころから、2015年)他。

WEBサイト: https://ochiaiyuriko.com

 

関連イベント


◉10月26日(日)17:00より アーティストトーク: 絹さんを語る
要予約、定員20名 参加費:無料

◉10月31日(金) 18:30より 写真家 藤岡亜弥さんとのトークイベント
要予約、定員20名 参加費:1,000円

予約制:OGU MAG店頭 または info@ogumag.com にて受付いたします。

※予約開始日:10/11(土)~ ※定員になりましたら、予約受付を終了いたします。ご了承ください。

 

10月
31
落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」 @ ギャラリーOGU MAG
10月 31 @ 1:00 PM – 7:00 PM

■会期→2025年10月23日(木)~11月9日(日)

■開館時間→OPEN: 木金土日, 13:00-19:00

 

ギャラリーOGU MAGでは、2025年10月23日(木)より、落合由利子 写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」を開催します。

写真家・落合由利子は、これまでさまざまな人々の暮らしを写真に収めてきました。ベルリンの壁崩壊直後の東欧を巡り、ルーマニアでは村に滞在しながら、人々の自給自足の暮らしを撮影。日本で自身も子どもを育てながら「働くこと」と「子育て」を題材に複数の家族を記録し、戦後生まれの「戦争体験」をテーマに40人へのインタビューとポートレートで構成された本をまとめるなど、精力的に活動してきました。

今回の写真展は、2015年に101年の生涯を終えた後藤絹さんという、落合がかつて一冊の本としてまとめた、一人の女性の日々の暮らしに流れる時間を写し撮った写真で構成されます。

1913年に生まれ、開拓団として満州へ渡った絹さんは、ソ連の侵攻によって三人の子どもを亡くし、日本の敗戦後も中国の内戦で看護婦として従軍し、8年後にようやく帰国しました。落合は、絹さんの話を聞くうちに、まるで絹さんの人生を一緒に旅しているかのように感じ、その人生は決して「過去の出来事」ではなくなっていったと言います。

本展では絹さんの写真に加え、インタビュー時にカセットテープに録音された声、そして絹さんの人生と戦争体験をまとめた小冊子を通じて、その波乱に満ちた人生を我々も一緒にたどるものになります。ある一人の個人史を通して歴史に触れ、戦争と平和について改めて考えるきっかけとなることを願っています。

写真展の開催に合わせて、特別冊子を発売します。

また、10月26日(日)17:00からはアーティストトーク「絹さんを語る」、10月31日(金)18:30からは現在KOSHA KOSHAで展示中(10/15~東京都写真美術館でも展示予定)の写真家・藤岡亜弥さんとのトークイベントを開催します。こちらもぜひご参加ください。

 

展示作家ステイトメント


「今が一番幸せだよ」

そう言いながら伊豆半島の中央に位置する天城の山奥で一人、畑を耕しながら暮らす後藤絹さんに初めて会った日、その過酷な人生のあらすじをかいつまんで聞いた。

1913年静岡県藤枝に生まれた絹さんは、看護婦をしていた1939年26歳のとき、家の事情で、当時国策だった開拓団として満州(現中国東北部)に渡る。

開拓団の青年と結婚し三人の子どもを授かるが、夫は召集され、1945年8月9日ソ連軍の侵攻、大混乱の中を転々とする避難生活の中で、三人の子どもを次々と亡くし、難民生活者となる。

そして日本敗戦後、内戦状態となった中国で看護婦免許が絹さんを帰国から遠ざけた。中国共産党八路軍従軍看護婦として「留用」され、後方衛生部隊として3年間従軍する。1949年中華人民共和国成立後は、ハルピン医大で看護婦養成のために働くことになる。

日本敗戦から8年が過ぎた1953年39歳でやっと念願の帰国。シベリア抑留を経て天城山麓に開拓に入っていた夫と再会し再び生活を始める。二人の子どもに恵まれ、その子たちも成人し、それぞれの家族を築いた。夫は他界し、絹さんは一人で畑を耕し日々を暮らしていた。

出会った日から6年間、ときどきふらっとやってくる私を絹さんは暖かく迎えてくれた。「こんな話を聞いて、おもしろいのかい?」なんて言いながらお茶を入れてくれるのだった。

彼女と日常を共有し、その記憶を旅するうちに、今まで実感として感じなかったことを感じるようになった。

例えばこんなことだ。

ひとたび国家の戦争が起これば、星の数ほどの「個人の戦争」が始まる。「戦争」は終戦で終わるものではない。

「亡くなった子どものことは忘れないよ、これは一生ついてまわるの、死ぬまでね」

絹さんの言葉だ。

喜怒哀楽の感情は生きてきた時代が違ってもそんなに違うものではないと思う。絹さんの顔はやはり深い感情が刻まれた顔だった。

絹さんは2015年101歳でこの世を去った。

「生きてきたこと嘘じゃないんだから、話して何が悪いと思うのよ」

絹さんの生きた歴史の断片を未来に向けて伝えたいと思う。

※当時の表現のまま「看護婦」を使用しています。

 

作家プロフィール


落合由利子(おちあい・ゆりこ)

1963年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。人物ドキュメントを中心に仕事を展開する。

写真集に『東欧 1989 EASTERN EUROPE』(自主出版 2025年)、『話したい-戦争は知らないけれど』(私家版、2021年)、『WINDOW’S WHISPER』(私家版、日本大学芸術学部長賞受賞、1984年)。

主な個展に「東欧 1989 EASTERN EUROPE」(IG Photo Gallery、2025年)、「CORNEREVA-ROMANIA1991」(ギャラリー冬青、2025年)、「働くこと育てること」(全国巡回、2000-2017年)。美術家スクリプカリウ落合安奈とのコラボレーション展示「私の旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」(横浜市民ギャラリー、2024年/MYAF、2023年/ANB Tokyo、2021年)。

著書に『絹ばあちゃんと90年の旅-幻の旧満州に生きて』(講談社、2005年)、『働くこと育てること』(草土文化、2001年)。

共著に『ときをためる暮らし』(文藝春秋/自然食通信社、2012年)、『若者から若者への手紙1945←2015』(ころから、2015年)他。

WEBサイト: https://ochiaiyuriko.com

 

関連イベント


◉10月26日(日)17:00より アーティストトーク: 絹さんを語る
要予約、定員20名 参加費:無料

◉10月31日(金) 18:30より 写真家 藤岡亜弥さんとのトークイベント
要予約、定員20名 参加費:1,000円

予約制:OGU MAG店頭 または info@ogumag.com にて受付いたします。

※予約開始日:10/11(土)~ ※定員になりましたら、予約受付を終了いたします。ご了承ください。