チキン南蛮酒場 鶏物語あんじゅの店主の独り言 〜 「阿波屋」の思い出

新三河島のチキン南蛮酒場 鶏物語あんじゅ店主、竹内陽輔さんの2021年1月16日の投稿:


先日「ヒラメの昆布締め」凄く評判良かったので本日は「ソイの昆布締め」100円。

ソイって?→https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fish/soi.htm

普段は晩酌はしません。寒くなった時に無性に飲みたくなるのが「ひれ酒」。
尾竹橋通りに「阿波屋」と言う少し変わったお店がありました。きったないお店でのれんもありません。メニュー表もきったない黒板。そこには値段も入ってません。夜の11時ころ店を開けて朝の9時ころ迄営業していました。

とても人気あるお店で夜中なのにいつも人で溢れかえっていました。出す料理も決して上品ではないのですが愛嬌のある料理でした。
その「阿波屋」の最大の売りは「安心感」でした。どんな「安心感」か?
いつ行ってもやっている「安心感」でした。一応店内には「月曜定休」と謳っているのですが365日のうち363日くらいは営業していたと思います。その「阿波屋」を利用する人達は夜仕事をする方々が多かったと思います。私もそうですが夜仕事する人達は「人が休みの時に頑張る」と言うことが多いと思います。「阿波屋」ではその休みの時に頑張る人達の為に頑張るお店でした。この「阿波屋」のいつ行ってもやっている「安心感」を与えてくれるお店はなかなか無いと思います。お店は立派なお店ではないけど商売人としてはとても立派な「心構え」「信念」のあるお店でした。たくさん勉強させてもらいました!
私の帰り道だったのでいつもあわやの前を通りました。北村園を過ぎ木村病院を過ぎ徐々に見えてくる裸電球の灯りが合図です。「やってるよ」という合図です。普段混んでいるお店なのでシラフで安客の俺はなかなか遠慮していましたが寒くなると無性に「ひれ酒」飲みたくなりたまーに寄らせてもらいました。

カレースープやおにぎり千住市場で仕入れた魚やニラたま懐かしいです。コロナ禍で制限の多い生活の中ふと思い出しました。阿波屋があった頃の普通は普通でなくなって来たなぁと。懐かしです。
休み無しで働いている先輩をみて甘えた自分を律していた事を思い出します。
最近では「ニュー阿波屋」としてイベントスペースとして人気あるスポットですね。
商売する上での「阿波屋」の信念。持っているつもりだけども見失いそうになることがあります。こんなときこそ見失わずにしっかりと商売しないと行けませんね。またあわやでひれ酒を飲みたいです。

チキン南蛮大衆酒場 鶏物語あんじゅ店主 竹内陽輔


<鶏物語あんじゅ>
住所:東京都荒川区西日暮里1丁目37−2(新三河島駅から徒歩1分)
電話:03-5850-6656
ホームページ:http://anju014.com/
Instagram:https://www.instagram.com/nikuzirudaisyougun/

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