多文化共生センター東京 – 外国人子女のための日本語・進学サポート施設

日本に移住する外国の方が増えています。子どもと一緒に日本に移住する方も多くいます。

母国で中学を卒業し日本にやってくると、既に中学を卒業しているため、中学校に入学することができません。こうした子どもたちのための公的な日本語の指導の場もなく、高校受験をしようと思ってもそのための学習の場もありません。そんな行き場のない子ども達が高校進学をできるようにサポートしている場所が「多文化共生センター東京」(ウェブサイト)です。

多文化共生センター東京 #1

高校進学のために日本語と教科を学べる場所は都内でも非常に少ないのですが、2つある「たぶんかフリースクール」の教室が実は荒川区にあります。今回は、旧小台橋小学校の3階にある「多文化共生センター東京」の柴山さんにお話しを伺ってきました。

荒川区に多分化共生センター東京がある理由

多文化共生センターが生まれたのは、東京阪神淡路大震災の時「外国人地震情報センター」として、多言語での情報提供を行なっていたことが活動のきっかけだそうです。東京には、2001年に拠点ができました。その後、各拠点が独立し、いまではそれぞれの地域の特徴をいかした活動をおこなっています。

どうして荒川区で行っているのかを伺ってみました。西日暮里にあるアパートで活動をしている際、荒川区の協力で三河島の旧真土小学校を利用できることになりました。しかし、旧真土小学校が耐震で問題があり使えなくなったので、現在の西尾久の旧小台橋小学校に移転したそうです。

このように自治体がNPOに無償に場所を提供するケースはあまり多くないそうです。

多分化共生センター東京のスクールの内容

「多文化共生センター東京」では、全日クラスの「たぶんかフリースクール」と、土曜日のクラス「こどもプロジェクト」と「親子日本語クラス」とがあります。

全日クラスの「たぶんかフリースクール」は火曜日から金曜日の毎日、高校受験に必要な日本語、英語、数学を学んでいます。ほとんどの子どもたちが、1年から半年で高校に進学していきます。先生は資格を持った日本語講師の方と、中学・高校の教員資格を持った方が教えているそうです。

土曜日におこなっている親子日本語クラスでは、小学校以下の子どもへ日本語や教科のサポートをしたり保護者へ日本語のサポートをおこなっています。また、子どもプロジェクトでは、中学生の教科のサポートやフリースクールを卒業後高校に入学した後も授業が理解できないところなどを、この土曜日スクールで学んだりしているそうです。

今回は土曜日の親子日本クラスを見学させていただきました。小学校に入る前の小さな子供から、ご年配の方まで幅広い年齢層の方がいらしてました。

教室の中は、日本語を覚えられるように日本語表記と、英語、中国語といった物も貼られていました。
また、子供たちで折った折り紙も飾られていました。

多文化共生センター東京 #2 tabunka_3

ボランティアの方1人に対して学習者1人〜2人くらいの小さなグループがいくつかあって寄り添うようにして勉強されていました。
いろいろな国の言葉が飛び交うなか、カタコトの日本語も聞こえてきます。

多文化共生センター 授業風景

スタッフの方の部屋の本棚には日本語の教材がぎっしりと並べられていました。

多文化共生センター 本棚

親の事情で日本に来た子ども達がほとんどで、自分はどうなるのか、将来が不安で自分の未来設計が立てられずにいます。フリースクールを卒業し、高校に入学し、制服を着てフリースクールに遊びに来てくれると、それを見た子供たちが、少し先の自分の未来を見ることができます。その光景を見るとうれしさがこみ上げてきます。と、柴山さんは話しておられました。

私が驚いたのは、区内からではなく区外に住んでいる外国人の方が多く通っているそうです。ボランティアの方も区内からではなく、区外から通っている方がほとんどだそうです。

私も知りませんでしたが、荒川区で「多文化共生センター東京」の存在を知らない人はいると思います。

周りに日本語を勉強する場所がわからないと困っている外国の方や、ボランティアをしてみたいという方がいらっしゃたら是非、御紹介ください。ボランティアの方は、特に資格は必要なく、子どもと積極的にコミュニケーションをとっていただける方であればよいそうです。

また、「多文化共生センター東京」の運営は寄付と授業料で賄われている為、多くの方に支援していただければと思います。

「多文化共生センター東京」では年に一度、”たぶんか★ユースフェスタ”というお祭りを行っています。昨年は9月に荒川区立尾久小学校で開催されました。

私も、実はその場にいましたが、息子の入っているサッカーチームが「多文化共生センター東京」の子ども達と試合をしました。初めて試合をして、夢中になってとても楽しそうにしていたのが印象的でした。そのほかにも、いろいろな国の料理の屋台や、色とりどりの民族衣装を着てのダンスや歌が披露されていました。

まだ場所や日時は決まっていないそうですが、今年も計画があるそうです。決まり次第、荒川102でもお知らせしたいと思います。


<施設情報>

  • 施設名:多文化共生センター東京(ウェブサイト
  • 場所:荒川区西尾久6−9−7 3階
  • TEL&fax 03-6807-7937
  • メールアドレス tokyo@tabunka.jp
  • 開設日:火〜金曜日 9:00〜18:00、土曜日 10:00〜19:00

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