「下町 花*フェス」2017 〜 咲かそう笑顔の花!花やの想い(前編)

お店で受け取った笑顔の種。それを持った人が町を巡り、また次の場所で人とつながり、その笑顔の種を咲かせる。
そんな場を、この町に生み出していきたいという思いではじまった「下町 花・フェス!」が、今年も始まります。

下町 花・フェス 2017 ポスター
今年のポスターは緑色

第4回となる花・フェスの会期は9月25日(月)から10月15日(日)の20日間。
過去最大の79店舗、さらにサービススポット4ヶ所を加えた83ヶ所ものお店・場所が参加して行われる今年の花・フェスは、過去にない「ちょい飲み」や、地元の観光スポットの参加など、新しい企画も加わります。

 

そんな「下町 花・フェス」を生み出したのが町屋の「花やMOMO」の大竹さん。

花やMOMO 外観
花やMOMOは町屋の路地裏にあります。

一見、ナチュラル系、ほんわか脱力系でありながら、花・フェスだけでなく、クラシノmarketなど、様々なイベントを仕掛け、さまざまな業種・思いを持つ地域の人たちを束ねて人のつながりを生み出していく大竹さんのパワーはどこから生まれているのか、花・フェスに対する思いも含めて聞いてきました。

お邪魔したのは土曜日の朝9時。8月初旬の暑い盛りでしたが、ふんわりした朝特有の雰囲気がお店にはほんのりと残っていました。
「お湯を沸かしてますけどいいですかね(笑)」
しゅーっと、ティファールがお湯を沸かす音がかすかに聞こえる中での楽しいインタビューになりました。

 

1. 子どものころは「いい人キャラ」でした(笑)



– ご出身はどちらなんですか?

いえ、私は堀切菖蒲園で生まれて、お花茶屋で育つ、って感じですね(笑)。
ですが、花が好きだなっていうのは思ってましたけど、とくに仕事にしたいとかそういう気持ちはその頃は全然無かったですね。
まぁ、母も花が普通に好きでしたけど、お客さんが来たら花を飾るとか、掃除をした後には花を飾ったりとか、普通に楽しんでたんだなって、そういう程度ですね。

– 子どものころはどういうお子さんだったんですか?

「しっかりしてるね」とは良く言われましたね。。(笑)

「いい人キャラだったの」と笑う大竹さん

三人姉弟の長女になるんです。私の下に2つ下の弟と8才下の弟がいて、8才下の弟は姉弟っていうよりも半分親みたいな感覚もありますよね。私が親の代わりに弟に何か言う、みたいな。結構、家の中ではしっかり者みたいな感じで。。。(笑) 比較的、「いい人キャラ」だよな、っていつの頃から自分でも思ってました。
なんだかいい人に思われがちなの(笑)。

でも、そうでもないなって気づき始めるのが、高校生になったぐらいからですかね。

– 何かきっかけがあったんですか?

あまり自分の意思をはっきり人に言うことが出来るタイプではなかったんです。
自分の意思を伝えると相手が気を悪くするかな、って、漠然と小さいころから思っていて、反対意見をいったり、自分はこう思うよ、なんて言うことが苦手だったなぁ、って。ただ、そうやってうやむやにすることで余計に相手を傷つけてしまうことや、嫌な思いをさせてしまうことがあるんだなっていうのを段々気がついたんですよね。

それではいけない、って思って、やっぱり思ったことははっきり言おうって思って、段々今に至る。。今では「よくそんな聞きにくいことを平気で聞けるね」って言われます(笑)。

下町 花・フェス 2017 大竹さん2
お店の前を人がとおりかかるたびに「おはようございます~」が交わされるお店

 

2. そこに花があった。そこから花の業界へ


– お花の仕事に就こうと思ったのはどういったきっかけで?

私の高校が都立工芸高校というところで、そこのデザイン科だったんです。
本当は銀座4丁目の和光のディスプレイとか見て、そんな仕事をしたいなぁと思ってたんですけど、実際にデザインの学校にいって課題を出したりすると、納得しないと出せない自分がいて、期限を守るよりも、いいものが出来るまでは出せない、っていうそういうタイプだってことに気づいたんです。
それを先生にも指摘されて、ディスプレイの仕事は夜の仕事で女には厳しいし、「仕事になったら期限を守んなきゃいけないんだよ。納得いかないものでも出さなきゃいけないんだよ。」って言われて(笑)。もうちょっと緩やかな仕事を考えたほうがいいんじゃないか、って言われたんですね。

そのときちょうど日比谷花壇の求人が来ていて、先輩も就職していたりしたものですから、「花で何か自分を表現できるといいのかなぁ」って思って、そんな気持ちでこの業界に入りました。

– 自分から花を目指したというよりもたまたまそこにそういう機会が転がっていたってことですね。

そんな感じかなぁ。そこに花があった、っていうね。
花のことを知らないとお花の会社なんかでは勤められないんじゃないかなって思ってましたけど、みんないろんな大学の出身とかでそんなこともなかったです。新人研修なんかもして、現場で習っていった感じでしたね。

– やってみたらどうでしたか?

最初のうちは、私の思いに花を合わせていく、っていうように思ってました。
絵の具だったらいろんな色を作れるけど、花はそういうわけにいかないじゃないですか?昔は微妙な色合いの花なんかも無かったんですね。
だから「こことここの中間の色の花があるといいのにな」とか「変わった花があるといいのにな」と思って、ない物ねだりをしていました。
花自身を見るよりも、私の思いにどうはめるか、という考えが強かったんですね。

花やMOMO お花1
花やの主役たち

それがあるとき、何かの仕事で宴会場の室内で花を挿す機会があったんです。
で、水仙を「自然に咲いているみたいに活けてみよう」って思ったんですよ。
自然に咲いているようにいけるんだから簡単だろうって思ってたんですけど、これが難しかったんですよ。
自然には自然の成り立ち方があるし、そういうものを自分は見ているようで見てなかったんだなって、思い知らされたんですよね。
自分は勝手だったな、もうすこし、花には花の「こういう風に咲きたい」って思いがあるだろうから、歩み寄らないといけないんだなぁって思ったんですね。

でも、それだったら、自分を表現するんだったら花じゃなくてもいいのかな、何か別のものでもいいのかな、って思い始めて、、それで花の会社を辞めちゃって織物を習いに行ったんです。

 

3. 他業種を経て、やっぱり花の世界へ


– いろいろな経験をされたんですね。

その後、他にもいろいろやってみたいなと思って、日本料理屋さんの仲居をやったんです。着物を来てお座敷に入るんです。
日本橋にあるお店でバブル末期でしたけど、接待の場によく使われるようなところでした。政治がらみの方とかも来たりするね。
厳しいマネージャーがいたんですけど、すごい勉強になったんですよ。サービス業っていうものを勉強させてもらいました。
言葉の使い方とかも、どういう風に言えば嫌な感じをさせずに伝えられるかなとか、お客さんだけでなく、職場の中でもね。

– そこからまた花の世界に戻られたんですね。

そうなんです。やっぱり花の仕事に戻りたくなって、いろいろ求人を探している中で偶然見つけて入ったのが、今の青山フラワーマーケットでした。
当時はまだお店が無いころで、マンションの一室が事務所、もう一室をアトリエとして使っていて、社長が取ってきた仕事を私たちが花職人という役割で受けるんです。
みんな得意分野がいろいろあって私は結婚式場の裏方が専門の部署にいたんですけど、そこで売上の何割をもらうっていう歩合制の仕事でした。
そこで仕事をしているうちに一号店がオープンしたりしたんです。
社長は花の業界の人ではなくて会計士の出身の方でしたが、会社が大きくなった今でもたまに会うと昔と全然雰囲気は変わらなくて、やっぱりいい人だな、いい会社だなって思います。
あんなに社員さんに好かれている社長さんもそうそういないんじゃないかなって思います。

 

→ 「下町 花*フェス」2017 〜 咲かそう笑顔の花!花やの想い(後編)に続く

<イベント情報>

第4回 下町 花・フェス 〜小店をめぐるスタンプラリー〜

  • 会期:2017年9月25日(月)〜10月15日(日)
  • エリア:荒川区内全域(一部足立区/北区含む)
  • 主催:下町花フェス!委員会
  • 協力:(有)橋本シルク工芸、ホワイト・リバープリンティング
  • スペシャルサンクス:(株)トム 柳田信之、(株)エア・シード 井上恵利子
  • 後援:荒川区

詳細は以下をご確認ください。

参加店舗マップ:「下町 花*フェス」店舗マップ

公式Facebook: https://www.facebook.com/arakawa.hanafes.2016/
花やMOMO: http://hanaya-momo.net/

※荒川102の取材情報は地図からも探せます。ぜひご活用ください。>>> 「荒川102取材マップ」

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