シゴトスイッチ・オン!町屋に出来たあなたの古民家オフィス。ivyCafe(アイビーカフェ)

町屋の住宅街の中。
以前、喫茶店があった2階建ての古民家が、コワーキングスペースになったと聞いて訪れてきました。

新しくついた名前は「ivyCafe NEIGHBOR&WORK」。
ivyの名のとおり、アイビーをモチーフにしたロゴが入った水色の大きなのれんが、涼やかに玄関に掲げられていました。

玄関前には水色の涼しげなのれん。左は運営するivyRINCSの水野代表、右は取締役の柴岡さん。

玄関にはオートロックがかかっており、専用のアプリが入ったスマートフォンを使って開けるようになっています。
建物は古民家ですが、セキュリティは最新のテクノロジーです。

一階左手にメインルームがあり、右手はキッチンスペースとミーティングルームがあります。

メインのオープンスペース
玄関右手はミーティングルーム

玄関正面は少ししっとりした感じのより集中したい人向けの作業スペースといったところ。

二階に上がれば以前とほぼ変わらない畳部屋に座椅子と文机が数台。
あたかも昔の「書生さん」がいたような光景です。

二階の奥の部屋はフローリングの部屋にしっかりした椅子と事務机。
こちらは一ヶ月単位で占有が可能なオフィススペースとなります。

スマートフォンを使って出入りが管理されているため、特に利用料を都度払ったりすることはありません。
1日380円でどれだけいても良く、出入りも自由です。
ただし、一度ivyCafeを出てから2時間以上経ってから戻ってくると、再度380円が課金される仕組みとなっています。

まだまだ荒川区には珍しい「コワーキングスペース」。
しかも、都心部によくあるような如何にもオフィスとしての機能性やモダンなデザイン性をちりばめたものではない、古民家のそのままを活かした内装。

2階の打合せスペース。

施設を運営するのは、株式会社ivyRINCS(アイビーリンクス)。
「もったいない」を価値に変える。生き方を変える。
そんなテーマをミッションに掲げ、地域資源の新しい価値を創出することを事業とする同社の第一号の船出となるのがこの物件となります。

 

– 大手とは違うシェアオフィスを


分譲マンションなどを中心に20年以上不動産業をやっていました。

一応デベロッパーでも最近コワーキングとかやり始めていますが、私も社内の新規事業チームのリーダーなどをやらせてもらっていたので、自分でも会社でそういう仕事をやっていました。
数年前に一度シェアオフィスの企画を作っていたんですが、だんだん色々な会社が同じような施設をやりだすように都内は一気に数が増えました。

数年前から噂はされていましたけどNYのWeWorkも来るらしいとか、そういう大手がみなやりたがるような仕事になってきたので、逆にそういう大手がやりたがるようなものとは違うものをやりたいと思うようになりました。

和やかに進んだインタビュー。

これだけ通信技術が発達している中で、やっぱり企業のほうは朝9時に会社に来なさい、という慣習があります。
私がいた会社にもフレックス制を取り入れていましたが、やはり実質的には会社に来なさい、という雰囲気があります。
でも自分は通勤ラッシュが大っ嫌いで(笑)。無駄だと思っていました。
去年ぐらいから通勤を「痛勤」なんていいますけど、まさにその通りだなと。

 

– 自宅だとスイッチが入らない。そんな方が気軽に使える場所に。


私の思いとしては、都心のコワーキングなどではクリエイターの方などが中心に使っていらっしゃるイメージがありますが、もっと色々なバックグラウンドの方、主婦の方なども含め使ってもらえるような場を作れないかなと。
家でもいいんですけど、自宅だとやはり仕事のスイッチが入らない。
ですが、家から歩いて5-10分ぐらいの距離の場所に仕事をできる場所があれば、短時間だけそういう場所を使ってもらったり、サラリーマンの方でもフレックス制を導入されている会社が多いので、午前中はここで仕事をして午後だけ会社に行くとか、そういったことが出来ないかなと思っていました。

1階の打合せスペースは予約制。

一方で、地域の空き家問題とかもありますし、コミュニティの帰属の問題もあります。
私も関西の出身なんですが、住んでいる地域については小学校の子ども関係のつながりとかはありますが、子どもの学校が終わってしまうとその関係も終わってしまって地域への帰属意識を持つことがなかなか出来ない。定年退職して地域に戻りなさいと言われてもなかなかそういうわけにもいかないわけです。

そういう問題もある中で、地域の一軒家を活用して地域で新しく、仕事や子ども関係以外で、人との関係を作れる場所を作れないかなと。

 

– 利用者みんなで作っていきたい。


年末に関係者向けにお披露目をやったんですけど、みな、最初は町屋の場所もわからなかったりしてました。
ココに来てこの空間を見てみると、みなさん実際に、「いいね」という反応でした。

最初ここを見つけたときに歩いて来たんですけど迷いまして、最初はどうかなーと思いました。
ですが、実際に中を見て気にいって、決めました。

カラー複合機やラミネーターも利用可能。使った代金は、右手ロッカーの上にあるお金入れに入れるだけ。

利用者としては、ターゲットが地域なので、狙いとしては近辺に住んでいる方を想定しています。
そうすると、やはり都心のコワーキングで出会う隣の人と、こういった場所で出会う隣の人、では、感覚的な距離感も違う気がするんです。
そういった意味で、新しい知り合い、新しい友だち、が出来ていくんじゃないかな、と期待しています。
もう少し会員が増えたら「ごはんを食べましょう」みたいな感じで何かイベントも出来るといいなと思ってます。

キッチンスペースには冷蔵庫や調理器具も。

この場所の作り方としてもあまりハイスペックのものを用意してどうぞ、という形よりも、利用者みんなで作っていきましょう、というノリでやろうと思っています。
「大掃除手伝ってくれる方募集」みたいな。そういう参加型のものを創り出していきたいと思っています。

「自宅より緊張感があって、会社よりリラックスできる」。そんなコンセプトで空間創りも行っています。

 

– 使ったときだけ、1回380円。時間制限無し。


何人会員を取ればいいのかとか、まだ正直よく分かっていません(笑)。
今は、収支から逆算してどうこうよりも、自分が使うとしたらどんな場所・金額がいいだろう、というところから考えています。

割りと行政系のところとかもありますけど混んでいたり、あまり居心地がよいものではなかったりするので、
サラリーマンがポケットマネーで出せるところがいくらかな、という感覚からはじき出している感じです。

冷蔵庫の中にはセルフクッキングできる食材がたくさん!

まずそういうお客さんがこれなら使ってもいいかなと思える金額でまずはマーケットに入ってみて、
結果、それで受け入れられれば後から利益もついてくるかな、というところで走り出してみた感じです。
でも物事大体うまくいかないでしょうから、まずはやってみて、状況を見ながら考えていきたいと思います。

 

– 社名のivyRINCSについて教えてください。


ivyというのは繋がりとか、逞しさの象徴なんですよね。
RINCSというのはR=リノベーション、I=IT、N=ネットワーク、C=コミュニティ、S=シェアを組み合わせたものです。

あちこちにあるアイビーが癒やしてくれます。

この町屋のスペースが一軒目ですが、駅から7-8分の一軒家というコンセプトのここがうまく行くようであれば、他にも駅の数だけ可能性があるかなと思っていまして、広く展開していきたいと思っています。
色々なコンセプトの物件をやりたいとは思っていますが、あれこれ広げてしまうと大変なので、物件によってそれぞれの特性に応じたものを多少アレンジ加えることはあると思いますが、基本的には町屋と同じスタイルを軸に展開していきたいと思っています。

 

決して便利、分かりやすいとはいえない町屋の路地裏。
この場所であたらしいシェアオフィスの形が事業として成立すれば、地域の新しい仕事の仕方のモデルケースにもなるかもしれません。
1日1回380円で使えるオフィススペース。気になった方、是非覗いてみてくださいね。


<施設情報>

  • 施設名:ivyCafe NEIGHBOR&WORK(アイビーカフェ ネイバー&ワーク)
  • 住所:東京都荒川区町屋3-14-1
  • 営業時間:8時〜22時
  • 定休日:不定休(会員サイトにて案内)
  • 利用料金:380円/日。※2時間未満の外出であれば、何回でも外出できます。2時間以上経つと再度380円が発生します。
  • 電話:03-6807-6203
  • HP:ivyCafe公式ページ

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