町屋の古民家で荒川の「土」を感じよう 〜「第5回 かたちとひよこ」展(17日・18日)

この週末、日曜・月曜の2日間にわたり、古民家を活かした陶器の展示会「かたちとひよこ」が町屋で開催されます。

主催するのは古民家に隣接する小さな陶房「かたち」と、足立区にある小さな絵画教室「ひよこ」。今年で5回目のイベントになります。

陶房かたち。写真の建物の裏手に古民家があります。

 

– 「かたちとひよこ」とは

「かたちとひよこ」で使われる古民家は、陶房かたちのオーナーであるなかじまさんのお祖母さんが住んでいた築60年の建物。

お祖母さんが亡くなられた後、なんとかその場を残していきたいという思いから、2010年ごろ、陶房の会員が製作した陶器の展示会をすることを思いついたなかじまさん。

「ひよこスタジオの山本先生に声がけして「かたちとひよこ」がスタートしました。古い家の土壁や床の間などに絵画(平面)があると、陶器(立体)と響き合う空間になることがわかり、以来、不定期で開催しています。」

古民家の中で響き合う絵画と陶器。やさしい響きが聞こえてきそうです。

 

– この土地の「土」を感じてほしい:同時開催「あくた」

今回の展示の見どころは「土」。

「江戸時代以降、荒川下流域、特に町屋東部にある原に続く荒木田野原(あらきだのはら:現在の町屋七・八丁目。当時は東寛永寺の敷地)から採れる土は良質で、「荒木田土」というレンガや焼物の原料にもなるブランド土であり、荒川区内にはその土を使った窯業(レンガ産業)の工場がたくさんあったといいます。平成の今、同じ土地で、同じ窯業(陶芸)を生業としている者として、まずは多くの方に陶器としての「土」を見ていただきと思います。
さらに、荒木田土は採取地を綾瀬川流域や利根川流域に広げていくことになってもブランド名として残り、今は園芸用の土として定着しています。途中、土俵やテニスコートなどにも利用されたそうで、その辺りのことは、「あくた」が表現してくれる予定です。そこで川がもたらしてくれた恵みとしての「土」を感じて頂ければうれしいです。」(なかじまさん)

荒木田の原

荒川区には隅田川の恵みを活かした「土」の産業があったのですね。
来場された際には、この土地の「荒木田土」が持つ豊かさ、感じてみましょう。

 

– 併設展、カフェなどもオープン。

今回の「かたちとひよこ」では、合同の展覧会だけでなく、「まちや陶器市」や「あくた」(アーティストチーム)によるインスタレーションが同時開催されます。

「祖母の家ではカフェがオープンする他、アンティーク雑貨や革や布の手作り作品なども並ぶ予定です。大人の方からお子様まで幅広い年齢の方に楽しんでいただけると思うので、すべての世代の方にいらしていただきたいです。」(なかじまさん)

町屋のにぎやかな雑踏から少し離れた場所で、この週末、荒木田の土の香り、自然のエネルギーを感じに行ってみませんか?
お気に入りの陶器も見つかるかもしれませんよ。

<イベント情報>

  • 開催期間:9月17日(日)12時〜17時、18日(月)10時〜16時
  • 場所:陶房かたち
  • 住所:荒川区町屋3-14-1
  • 連絡先:03-3892-5090

詳細は以下をご確認ください。
陶房かたちのHP: http://www.katachi-web.com
出展者の紹介はかたちのblog :http://katachix.exblog.jp

※荒川102の取材情報は地図からも探せます。ぜひご活用ください。>>> 「荒川102取材マップ」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です